除草剤「ピロキサスルホン」 米国で大豆の登録取得2013年3月1日
クミアイ化学工業の除草剤「ピロキサスルホン」は、2月27日付けで米国で大豆への農薬登録を取得した。
「ピロキサスルホン」は同社開発の畑作用除草剤だ。2011年に豪州で小麦、12年に米国でトウモロコシの農薬登録を取得した。また、12年12月にはカナダでトウモロコシ、13年2月には南アフリカで小麦と、同社の成長戦略の柱となる基幹製品として、海外での登録取得を拡大している。
米国では、BASF社が単剤の「ZIDUA」、混合剤ではベーラント社「Fierce」、FMC社「Anthem」の計3剤が上市されている。今回、大豆への登録を取得したのは単剤のみだが、まもなく混合剤の登録も取得する見込みで、さらに小麦、棉への登録も申請中だ。米国ではトウモロコシ、大豆用の除草剤としては主に「ラウンドアップ」が利用されているが、これへの抵抗性を持つ雑草が近年報告されている。ピロキサスルホンはこうした抵抗性雑草へも優れた効果を持つため、今回の大豆への登録取得を機にさらなる販売増加を見込んでおり、現在の米国での販売額7億円から30億円にまでのばす目標だ。
ピロキサスルホンは今後も南米、欧州、アジアでも開発を進めており、将来的には世界市場で300億円の売り上げをめざしている。
(関連記事)
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