育苗箱に灌注処理、省力化を実現 バイエル2013年3月14日
バイエル クロップサイエンスは3月15日に新たな水稲育苗箱処理剤「ルーチン フロアブル」、水稲・野菜用殺虫剤「ガードナー フロアブル」の2剤を上市する。2剤とも水稲育苗箱やセルトレイ苗の上からシャワーなどで灌注処理できるよう新たに開発された製剤で、多量の苗を短時間で均一に処理できるため、さらなる箱処理の省力化を実現した新剤だ。
◆いもち病に高い効果「ルーチン フロアブル」
「ルーチン フロアブル」の有効成分はイソチアニルだ。低薬量でイネが本来持っているいもち病への抵抗性を強化する作用があり、優れた防除効果を発揮する。
イソチアニルを有効成分とする箱処理剤としては、すでに「ルーチン粒剤」のほか、各地区のニーズにあわせたさまざまな混合剤が開発され、播種時から移植前まで一製剤で使用できるとして高い評価を得ている。今回、このラインナップに灌注処理剤を加えたことで、生産者のさらなる幅広いニーズに対応した。
水稲成苗用のポット苗への灌注処理が普及している北海道を中心に、東北、北陸などを主なターゲットとして販売する予定。
規格は500ml・20本入りと、5リットル・4本入りの2つで、系統ではクミアイ化学工業、ホクサンを通じて販売される。
◆大規模育苗施設にも使える「ガードナー フロアブル」
「ガードナー フロアブル」の有効成分は、幅広い害虫に卓効を示すイミダクロプリドと、天然由来成分で有機JASにも合致している対チョウ目害虫剤であるスピノサドの2成分の混合剤だ。
この2成分の混合剤としては、すでに茶に適用のある剤が発売されているが、水稲や野菜(キャベツ、白菜、ブロッコリー、レタス)への適用が登録されたのは初めて。稲では北海道のほか、関東・東海・瀬戸内地区、また、対いもち病剤を必要としない殺虫剤箱剤の市場を主な販売ターゲットと見込んでいる。
水稲育苗箱や、葉物野菜で定植前のセルトレイ苗に灌注処理することで、水稲ではイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類など田植え後の初中期害虫を、野菜ではアブラムシ類、チョウ目害虫、ハモグリバエなどを約3週間防除する。簡単で作業労力がかからずに防除できることから、「大規模な育苗施設での使用にも適している」(バイエル広報担当)。
規格は500ml・20本で、系統、商系ともに同社が販売する。
(関連記事)
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