作業タイミングを自由に 除草剤「アクシズMX」2013年3月15日
シンジェンタ ジャパンは3月22日から新規水稲用除草剤「アクシズMX1キロ粒剤」を販売する。15日に都内で会見を開いた。
「アクシズMX1キロ粒剤」は、同社開発で対ノビエに定評のあるピリフタリド、天然由来成分でイヌホタルイ、コナギなどSU抵抗性雑草に効果の高いメソトリオン(MX)に加え、日産化学工業が新たに開発したカヤツリグサなど多年生雑草に優れた効果を示すメタゾスルフロンの3成分を配合した初中期一発除草剤だ。
ステファン・ティッツェ代表取締役社長は、新剤のコンセプトを「(集落営農や生産法人などの)大規模生産者がメインターゲット。さらなる作業の効率化を実現する」と紹介。「一発処理除草剤の新たな提案になる」と自信を見せる。
剤の特長として、3成分配合による幅広い除草スペクトラムはもちろんだが、最大の特長は、移植7日後からノビエ4葉期(移植後30日)まで散布可能という幅広い散布適期だ。
これにより、作業の進み具合や天候にあわせて自由に除草剤の散布時期を決めることができ、まき遅れによる雑草の取りこぼしもなくすことができる。作業のタイミングを自由に決められるため、大規模生産者のみならず、週末にしか作業ができない兼業農家にも有用だ。
また、残効期間が処理後約40?50日と長いため、近年、田植同時処理で問題となっているような中後期剤との組み合わせ施用も必要なく、この1剤のみで雑草防除を完了することができる。
北海道を除いた全国で、系統・商系ともにシンジェンタ ジャパンが販売する。
(写真)
上:「日本農業に貢献できる」と期待するステファン社長
下:「アクシズMX1キロ粒剤」
(関連記事)
・技術・人・土地を結びつけたソリューションを開発 シンジェンタ ジャパンがセミナー(2013.02.22)
・【対談】「光り輝く農業を実現するための戦略を考えよう」 村田興文・シンジェンタ ジャパン株式会社取締役会長―谷口信和・東京農業大学教授 (2013.01.07)
・「アピロトップ」にジャンボ剤を追加 シンジェンタ ジャパン (2012.11.28)
・ミニトマト「アンジェレ」 シンジェンタがJA全農に種子独占供給 (2012.11.08)
重要な記事
最新の記事
-
【提言】農業をもう一度基幹産業に(2) 武道家・思想家 内田樹氏【2025新年特集】2025年1月16日
-
鳥インフルエンザ 千葉で国内29例目 殺処分対象約489万羽に2025年1月16日
-
能登半島地震 農林水産被害 3658億円 東日本大震災に次ぐ額2025年1月16日
-
鳥インフル 米ジョージア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
鳥インフル 英アンガス州など2州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ドイツ産偶蹄類由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ある「老人」のこの春【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第324回2025年1月16日
-
市場価格は「ないと高いがあると安い」【花づくりの現場から 宇田明】第51回2025年1月16日
-
大学生が調査、体験もとに地域づくりを提案 JA共済連の寄附講座でシンポ2025年1月16日
-
王秋梨、あたご梨を台湾で販促 シャリ感と甘み好評 全農とっとり2025年1月16日
-
米の裏作に秋冬ねぎ 無選別出荷で手間軽く JAくまがや2025年1月16日
-
栃木県産いちご「とちあいか」試食イベント 東京スカイツリータウンで開催 JA全農とちぎ2025年1月16日
-
「冬土用未の日フェア」直営飲食店舗で17日から開催 JA全農2025年1月16日
-
石井食品『地域と旬』シリーズ 三浦と東近江の野菜使ったハンバーグ発売2025年1月16日
-
「いちごフェア」期間限定で3種類のケーキが登場 カフェコムサ2025年1月16日
-
ロングセラー精米機「ミルモア」新モデル発売 サタケ― 精米品質・生産性・操作性を追求した新モデル発売 ―2025年1月16日
-
水稲用殺菌剤「リガ―ド」剤 新規登録 クミアイ化学工業2025年1月16日
-
謎解きしないと食べられない 岡山県産いちご「晴苺」フェア開催 岡山県2025年1月16日
-
東邦ガス 根域制限栽培によるシャインマスカット生産を支援 日本農業2025年1月16日
-
地域活性化農業・観光・教育 新たな発電所づくりへ クラファン開始 生活クラブ2025年1月16日