海外農薬販売好調で増収増益 日本農薬2013年11月15日
日本農薬(株)は11月13日、平成25年9月期決算を発表した。国内の農薬販売は前年並みだったが、海外の販売がのび増収増益となった。
売上高は前年比12.7%増の476億2700万円、営業利益は同81.3%増の74億5000万円、経常利益は同83.2%増の71億4300万円、当期純利益は同106.4%増の47億1500万円と、大幅な増益となった。1株あたりの当期純利益は70.47円。
国内の農薬販売は、全般的に病害虫の発生が少なかったほか、天候不順、水稲用殺菌剤の在庫調整などがあり、出荷額は前年並みだった。
一方、海外の農薬販売は、アジア、欧米とも売上高が伸びた。品目別では、韓国で園芸用殺虫剤「コルト」、米国西海岸地域で殺ダニ剤「ダニトロン」の売り上げが伸びたほか、園芸用殺虫剤「フェニックス」の原体販売も好調だった。
これらの結果、農薬事業全体は、売上高が同14.8%増の431億6500万円、営業利益が同85.2%増の66億2100万円だった。
農薬以外の化学品事業では、医薬品の外用抗真菌剤「ラノコナゾール」、「ルリコナゾール」がのびたが、事業全体の売上高は前年比減だった。
次期は、国内の農薬販売ではフェニックス、コルト、水稲用殺菌剤「ブイゲット」などの普及拡販に努め、海外ではアジアでのフェニックスの普及活動の強化に取り組む。農薬以外の化学品事業では、シロアリ薬剤事業の販路開拓をすすめる。業績見通しでは、売上高は今期に比べて10.2%増の525億円、営業利益は同0.7%増の75億円、経常利益は同2.2%増の73億円、当期純利益は同1.8%増の48億円と、引き続き増収増益を図っていく。
(関連記事)
・除草剤オルソスルファムロンを取得 日本農薬(2013.10.17)
・業績予想を上方修正 日本農薬(2013.09.19)
・日本農薬、「ルリコナゾール」中国で販売開始(2013.09.12)
・海外でダニ剤伸長 日本農薬第3四半期(2013.08.09)
・日本農薬・神山洋一社長が新会長 農薬工業会(2013.05.23)
重要な記事
最新の記事
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日
-
大気中の窒素を植物に有効利用 バイオスティミュラント「エヌキャッチ」新発売 ファイトクローム2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日