海外販売好調で増収増益 クミアイ化学工業2013年12月19日
クミアイ化学工業(株)は12月18日、平成25年10月期決算を公表した。円安など背景に海外の販売が好調で、全体でも増収増益となった。
売上高は前年度に比べて52億1100万円(11.8%)増の492億8300万円、営業利益は同4億4700万円(27%)増の21億500万円、経常利益は同5億6100万円(19.9%)増の33億7100万円、当期純利益は同2億4800万円(11.6%)増の23億8400万円だった。1株あたりの配当金は、前期と同じ6円。
事業部門別では、主力の化学品事業が、国内販売は水稲用除草剤「ピリミスルファン剤」、園芸用殺菌剤「ファンタジスタ」、同「ファンベル」などが伸びたが、在庫調整などの影響で売上高は前年度並みだった。一方、海外販売は、畑作用除草剤「ピロキサスルホン剤」が豪州、米国で、直播水稲用除草剤「ノミニー」がインドで、それぞれ販売増となり、売上高は前年を大きく上回った。
化学品事業全体の売上高は前年に比べて52億9300万円(13.2%)増の452億5100万円、営業利益は同6億1200万円(36.5%)増の22億8900万円だった。
薬剤の用途別売上高は、除草剤、殺菌剤が前年に比べて増えたが、殺虫剤、殺虫殺菌剤は前年比減だった。
除草剤は234億円で前年比56億円増。割合も伸び、全体の5割以上を占めた。次いで多いのは殺菌剤で、同3億円増の87億円。割合は2割ほど。殺虫剤は9億円減で45億円、殺虫殺菌剤は3億円減で41億円、割合はともに1割前後だった。
次期の国内販売戦略としては、水稲用除草剤の分野では「ピリミスルファン剤」、水稲用箱処理剤では「イソチアニル剤」、水稲本田剤では新たに発売する殺菌剤「コラトップ」、殺虫剤「スタークル豆つぶ剤」などの拡販をめざす。業績は、売上高540億円、営業利益26億円、経常利益38億円、当期純利益26億円と増収増益を見込んでいる。
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