結城に土壌分析室を完成 アグロ カネショウ2014年2月4日
アグロ カネショウは1月末、結城事業所(茨城県結城市)内に、生産者の営業・技術普及活動を支援するための新たな施設となる「土壌分析室」をつくった。
同社が土壌分析室をつくったのは、同社の主力製品であるバスアミド微粒剤、ネマキック粒剤、D-Dなどの土壌処理剤の適正で効率的な普及と、生産者の土壌についての諸問題を解決するのが目的だ。
土壌作物体総合分析装置(SFP-4j)、原子吸光光度計、全窒素・炭素測定機器、最新のリアルタイムPCRなどを導入し、土壌中の肥料3要素(窒素・リン酸・カリ)、微量元素5種(鉄・銅・マンガン・亜鉛・モリブデン)など18項目の化学性のほか土壌病原菌、土壌センチュウなどを分析することができる。 全自動機器を導入しているので、1日あたり40土壌を分析することが可能だ。当面は現地の技術普及活動に限定して利用するが、平成27年1月からは生産者に対する分析サービスも開始する予定だ。
この新たな事業について、同社の井上智広専務は「農家の方と話をすると、土のにおいとか味とか感触とかを耳にする。これらを測るということは難しいことだが、将来的には視野に入れて総合的な診断をしていきたい。土壌処理剤の普及拡大には、製品だけではなく、ソフト面からのサポートも不可欠だ。サービスを通じて、農業生産における品質の維持・向上に役立っていきたい」と抱負を述べている。
(写真)
上:土壌作物体総合分析装置(SFP-4j)
下:実験のようす(イメージ)
(関連記事)
・業績予想を上方修正 アグロ カネショウ(2014.01.15)
・【農薬登録情報】6月12日付で6剤が登録取得(2013.06.14)
・新剤開発、海外展開を加速 アグロ カネショウが決算(2013.02.13)
・韓国で農薬販売・普及を強化 アグロ カネショウ(2012.09.26)
・利益面は原発事故前水準に回復 アグロ カネショウが上半期決算(2012.08.16)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日