バイエル、大豆用殺菌剤を住商アグロへ売却2014年4月11日
バイエル クロップサイエンスは3月31日、殺菌剤メトミノストロビンの、日本を除く全世界の事業権を住商アグロインターナショナルへ譲渡した。
譲渡したのは、製造権・販売権と安全評価資料。ただし、日本国内においては販売権、安全評価資料は引き続きバイエルが保有し、国内の取引については一切変更がない。
メトミノストロビンは、国内では「オリブライト」「イモチエース」などの商品名で登録されており、水稲用殺菌剤として広く利用されている。
一方、海外では、大豆さび病の防除剤として、大豆主産国のアルゼンチンを始めとする南米諸国、穀物需要が近年大きく伸びているベトナム、フィリピンなどのアジア各国、イスラエルで農薬登録されている。現在、ブラジルでもイハラブラス社を通じて農薬登録を申請中だ。
同剤の取扱量は年々増加傾向にあり、住友商事では「急を要する世界の穀物収量増に短期間で貢献できる農薬として、今後も需要が増えるだろう」と期待しており、2020年には全世界で数十億円規模の売り上げを目指すほか、新規化合物との混合剤の開発にも積極的に取り組む考えだ。
(写真)
大豆農場への散布風景(住友商事の発表資料より)
(関連記事)
・ガーデニングでキャンペーン 住友化学園芸(2014.04.10)
・世界に誇る「4年輪作体系」 北海道農業の実力(2014.03.19)
・ライフサイエンスが好調 バイエル2013年業績(2014.03.18)
・住友化学 野菜加工会社を設立(2014.03.12)
・理科実験教室の参加小学校を募集 バイエル(2014.03.10)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日