ピラクロニルが技術賞 日本雑草学会2014年4月14日
雑草についての研究や情報交換を行っている日本雑草学会は3月末に第53回大会を開き、平成26年度の学会賞受賞式などを開いた。
学会賞では、水稲用除草剤バッチリ、ビクトリーZ、サラブレッドKAIなどの主成分であるピラクロニルの研究・普及で協友アグリが技術賞を受賞した。
また、大会当日の発表のなかから優れたものを表彰するベスト講演賞には、京都大学の樋口裕美子さんらによる「海岸に生育するドクムギ属の繁殖特性と遺伝構造」など2件が選ばれたほか、雑草研究を通して東日本大震災の被災地復興を支援したとして、大川茂範氏(宮城県古川農業試験場)、小林浩幸氏(農研機構)の2人に感謝状が贈られた。
現在、日本雑草学会では27年度の学会賞推薦を募集している。応募締め切りは7月末まで。推薦の要綱や応募先などは日本雑草学会ホームページで。
◇
今回の主な受賞者は次の通り(敬称略)。
【学会賞】
○業績賞
「水田雑草におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性の分子機構の解明に関する研究」内野彰・(独)農研機構中央農業総合研究センター
○技術賞
「水稲用除草剤ピラクロニルの開発と普及」牛口良夫、岡本憲一、高橋勝弘、池田芳治、佐柳和典・協友アグリ
○奨励賞
「水田畦畔におけるオオバコの個体群維持要因に関する研究」松嶋賢一・(独)国際農林水産業研究センター
【論文賞】
○雑草研究
「植物寄生性線虫類に対するアワユキセンダングサ煮沸抽出液の抗線虫活性と抽出液の活性安定性」田場聡、安次富厚、島袋由乃、與那覇美沙、高良綾乃、永松ゆきこ、諸見里善一
○WBM
「Dairyland populations of bur cucumber (Sicyos angulatus) as a possible seed source for riverbank population along the Abukuma River, Japan.」Hisami Kobayashi, Shunji Kurokawa and Kentaro Ikeda
【ベスト講演賞・ベストポスター賞】
○ベスト講演賞
▽「海岸に生育するドクムギ属の繁殖特性と遺伝構造」樋口裕美子、下野嘉子、新實由貴、冨永達・京都大
▽「ハクサンオオバコとオオバコの雑種形成の要因 3. 一般化線形混合モデルを用いた開花習性の記述」佐野沙樹、中山祐一郎・大阪府大、大東健太郎・農環研、野上達也・石川県白山自然保護センター、柳生敦志・石川県立金沢商業高校
○ベストポスター賞
▽「日本産ススキの遺伝的多様性」早川宗志・農環研、赤坂舞子・中央農研、下野嘉子・京大農、黒川俊二・中央農研、池田浩明、西田智子・農環研
▽「コナギ埋土種子におけるトランスクリプトームの季節変動と休眠サイクルの関係」今泉智通・中央農研
(関連記事)
・水稲の難防除雑草対策など 農業新技術2014(2014.04.10)
・水稲用除草剤「キクンジャーZ」3製剤そろう(2014.04.07)
・農薬出荷大幅に伸長 1月の農薬出荷実績(2014.03.19)
・新たな園芸用殺菌剤「ピクシオ」発売 住友化学(2014.01.20)
・水稲用除草剤ピラクロエース 大塚が販売権(2013.06.04)
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