東海、南関東でヒメトビウンカ発生を予想2014年5月16日
農水省「病害虫発生予報第2号」発表
農水省は5月15日に向こう1カ月間の主要な病害虫の発生について「平成26年度 病害虫発生予報第2号」としてまとめ発表した。
【水稲】
○イネミズゾウムシ
南関東の一部地域で発生が「多い」、北東北、東海の一部地域で「やや多い」と予想。育苗箱施用剤による防除を実施していない場合は、適期に水田での薬剤防除の実施を呼びかけている。
○ヒメトビウンカ
東海で「多い」、南関東の一部地域で「やや多い」と予想。この害虫は、イネ縞葉枯ウィルスを媒介すので、これの防除がイネ縞葉枯病の発生を抑えるので、都道府県が発表する予察情報を参考に、とくにイネ縞葉枯ウィルスの保毒虫率が高い地域および前年にイネ縞葉ガレ病が多発した地域では、適期に適切な薬剤を選択して防除を実施することを強調。また、発病株は早期に抜き取り、「ほ場外の土中に埋める」など適切に処分する。
○いもち病
北九州の一部地域で発生が「多い」と予測されている。
【麦】
○赤かび病
北九州の一部地域で「多い」と予想されている。この病害の防除は適期を逃さず行うことが重要であり、麦の種類に応じて下記表の時期に必ず最初の防除を行う必要がある。防除適期に降雨が続く場合であっても、降雨の合間に防除を実施する。また、病害虫防除所からの情報や、栽培品種の赤かび病抵抗性などを考慮して、必要に応じて追加防除を実施する。
【野菜・花き】
【果樹・茶】
◆キウイフルーツで新系統「かいよう病」が
○果樹・茶共通
果樹カメムシ類は、北関東、東海、近畿、中国および四国で「多い」、北関東の一部地域で「やや多い」と予想されている。
○リンゴ
黒星病は北東北の一部地域で「やや多い」と予測。散布間隔があき過ぎないように落花期以降の薬剤防除を確実に実施し、発病葉、発病果および発病した新梢の除去に努めるよう呼びかけている。腐らん病の発生は北東北の一部地域で「やや多い」と予想されている。
○キウイフルーツ
これまで国内で発生が確認されていなかった「かいよう病」の新系統の発生が確認されたとして、「病害虫発生予察特殊報」発出されている。本病の早期発見と早期防除に努めるため、国内で新系統が確認された品種(Hort16A、レンボーレッド)など、黄色系品種については、園内の観察をきめ細かく行い、新梢の枯れ死などの病徴が急速に進行するなど、従来のかいよう病とは異なる症状が確認された場合、登録農薬による迅速な防除を行うとともに、各県の病害虫防除所へ必ず連絡する。
○茶
茶のコカクモンハマキは、東海および南九州の一部地域で「やや多い」と予想。チャハマキは南九州で「やや多い」と予測されている。
(関連記事)
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