新作用性の殺菌剤イニシウム 国内初の製品化2014年5月22日
BASFジャパンは5月下旬、新たな作用性を持つ新規園芸作物用殺菌剤「ザンプロDMフロアブル」を上市する。有効成分アメトクトラジン(ブランド名「イニシウム」)を含む農薬の登録取得は、日本では初めてとなる。
イニシウムは病原菌細胞内のミトコンドリア内の呼吸鎖を阻害して殺菌する作用がある。この作用機作は新しい分類であり、これに分類される薬剤は現在イニシウムのみ。つまり、ほかの剤の耐性菌とは交差抵抗性を示さないというのが最大の特徴だ。
世界的には2010年に初めて登録され、現在まで50カ国以上で、ブドウ、バレイショ、トマト、レタスなど30作物以上に使われている。
日本での農薬登録取得は今回が初めてで、バレイショ、トマトの疫病、ブドウのべと病に高い効果を発揮する。また、表面ワックス層に高い親和性があるため高い耐雨性・残効性を持つほか、浸達性があるため治療効果も高い。バレイショでは収穫前日まで使えるのも大きな特徴だ。
イニシウムを含んだ農薬としては、6月中旬にゴルフ場管理向け芝生用殺菌剤「ザンプロターフ」も上市する。
同社は「日本の園芸作物農家やゴルフ場キーパーに画期的な農薬を提供することができたことを喜ばしく思う。今回発売する両製品により、より効果的に病害防除ができると確信している」(奥村博・化学品・農薬統括本部農薬事業部マーケティング部長)と普及に期待している。
(写真)
(左から)園芸用「ザンプロDMフロアブル」、ゴルフ場用「ザンプロターフ」
(関連記事)
・2つの作用で高い効果「プリンススピノ粒剤6」(2014.03.07)
・13年業績、農業・エネルギーが好調 BASF(2014.03.04)
・水稲用初期除草剤「かねつぐ」を上市 BASF(2014.01.09)
・【農薬登録情報】BASF嵐プリンススピノが登録(2013.12.10)
・2020年までの農業関連売上目標を上方修正 BASF(2013.10.18)
重要な記事
最新の記事
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
禍禍(まがまが)しいMAGA【小松泰信・地方の眼力】2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
京都府産食材にこだわった新メニュー、みのりカフェ京都ポルタ店がリニューアル JA全農京都2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日