「食の安全で」情報交換会 農薬工業会2014年7月28日
農薬工業会は7月18日、東京・丸ビルで報道関係者などを対象に「農薬に関する情報交換会」を開催した。今回は「食の安全を考える!?残留農薬問題を中心に消費者の誤解を解く?」をテーマに、大妻女子大学家政学部の堀江正一教授が講演した。
農薬工業会広報委員長の加藤天輝氏は冒頭のあいさつで、「農薬に関する情報交換会は今回で12回目。私ども農薬工業会が情報交換会を重点活動として位置づけているのは、報道関係者に農薬の農業生産に関する貢献やその安全性など、さまざまな角度からタイムリーに情報発信して、より深い理解に基づいた報道をしてもらいたい、という強い願い」があると、情報交換会の意義を解説した。
農薬は農産物の安定供給に大きく貢献しているが、一方では残留農薬の問題などで、一部の消費者は漠然とした不安感を抱いているのが実態だ。こうした問題については、事実に基づいた客観的な報道が求められている。
しかし、農産物や食品中の残留農薬は、内閣府食品安全委員会の評価を受け、毎日食しても人の健康を損なう恐れがない量として、厚労省が認めている残留基準値をさらに下回る量になるよう、厳しく管理されている。
その基準は、科学的な根拠に基づいたものであり、動物実験により無毒と確認された量の、さらに100分の1以下の安全率を乗じたものとされている。 堀江教授(=写真左)は、残留農薬に対する誤解を解いてもらおうと、長年にわたり食品の安全性について研究を続けてきた。情報交換会では、農薬の法規制の変遷、残留農薬基準値の設定プロセス、さらに農薬に対する消費者の意識などを報告。[1]我が国の食料事情、[2]農薬の規制(登録、残留基準)、[3]農薬のリスク評価、[4]残留農薬検査と食品からの摂取量、[5]残留農薬に対する消費者の意識、の5項目についてパワーポイントを使いながら、わかりやすく解説した。
(関連記事)
・農薬、不適正使用・残留はほぼゼロ 農水省(2014.07.23)
・【JA革命】第2回 めざすは窮極の地産地消 食と農のルネッサンス(2014.07.02)
・数量・金額とも前年上回る 4月の農薬出荷(2014.06.27)
・新たな10年を踏みだす 農薬工業会が総会(2014.05.23)
・農薬の使用規制でミツバチは救われるのか(2014.03.20)
重要な記事
最新の記事
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日
-
静岡県産「マスクメロン」使用 期間限定ショートケーキ登場 カフェコムサ2024年7月18日
-
鳥インフル カナダ・オンタリオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月18日
-
鳥インフル 米国ウェストバージニア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月18日
-
【役員人事】系統サービサー(6月24日付)2024年7月18日
-
夏野菜収穫やピザ作り体験 滋賀の観光農園で夏季営業開始 ヤンマーシンビオシス2024年7月18日
-
共栄火災 マイページから「自動車保険の住所・電話番号変更」「事故連絡」可能に2024年7月18日
-
埼玉県深谷市「DEEP VALLEY Agritech Award 2024」応募開始2024年7月18日
-
食材配付「フードパントリー」説明会開催 パルシステム東京2024年7月18日
-
国産原料にこだわった旨辛調味料「豆板醤」「甜麺醤」新登場 コープ自然派2024年7月18日
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日