上海の研究開発施設を拡充 BASF2014年8月5日
アジア太平洋の研究開発体制強化
BASF(本社、ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン)は、中国・上海浦東(プドン)にあるイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックの拡張工事を開始した。
この拡張工事には9000万ユーロが投じられ、研究開発棟と補助施設を建設し、2015年末までに竣工する予定となっている。
BASFの取締役兼リサーチ・エグゼクティブ・ディレクターのDr.アンドレス・クライマイヤーは「BASFでは20年までに研究開発部門の人員の約25%をアジア太平洋地域に集約する予定で、今回の拡張により、BASFの研究開発活動のグローバル化および中国とアジア太平洋地域における成長の機会創出をさらに促進する」と語っている。
このイノベーション・キャンパスは、ドイツ以外では最大規模の研究開発拠点の1つだ。このほかにアジア太平洋地域には、日本、シンガポール、韓国にも研究開発センターがある。さらにインドにおけるイノベーション・キャンパス開設も計画している。
BASFの13年の研究開発費は18億ユーロで約1万650人の科学者と研究者が3000件の研究プロジェクトに従事している。昨年の特許出願件数は1300件。世界中で15万1000件の登録商標や知的所有権を有し、世界規模の特許資産指標では5回連続で1位にランクされた。
(関連記事)
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