農薬輸出は好調、国内販売は減少 日本曹達2014年11月17日
日本曹達は11月4日、平成27年3月期の上半期決算を公表した。
化学品事業で工業薬品・化成品の販売が堅調だったため、売上高は前年同期比7.4%増の670億5000万円だった。一方、営業利益は原材料高騰や、国内では消費税率引き上げによる駆け込み需要の反動により同7.8%減の25億4800万円、経常利益は米国の飼料添加物製造会社の業績が好調だったことから同18.6%増の50億5400万円。四半期純利益は同32.6%増の37億7400万円だった。
農業化学品事業は、殺菌剤「トップジンM」、殺虫剤「モスピラン」、除草剤「ホーネスト」と「アルファード」などの輸出向け販売は増えたものの、国内は消費税増税前の駆け込み需要の反動が大きく販売が減った。同事業の売上高は同19.4%増の185億4400万円で、営業利益は同40.4%増の3億7000万円だった。 また、為替が円安基調で進んでいること、子会社の業績が好調なことなどを要因に、同日付で通期業績予想を修正した。5月に発表した業績予想に比べて、売上高は0.7%増の1470億円、営業利益は2.9%減の67億円、経常利益は同15.1%増107億円、当期純利益は同23.9%増の83億円となる見込み。
(関連記事)
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