全農薬が創立50周年 農薬卸の機能強化を2014年11月21日
全農薬・安全協が全国集会
全国農薬協同組合(青木邦夫理事長、全農薬)は11月19日、東京・大手町の経団連会館で第49期通常総会、第37回安全協全国集会、創立50周年記念式典を開催した。
記念式典の冒頭、全農薬の青木邦夫理事長は、創立50周年に至る道のりを次のように振り返った。
「全農薬は昭和40年、組合員の相互互助の精神で、経済活動を通じ組合員の地位向上を目的に設立された。おかげで本日創立50周年を迎えることができた」。
「戦後の荒廃した社会の中で、多くの先人達が強い使命感を持ち、農薬という資材で食糧生産に全力を傾け、社会の安定に大きく貢献されたことは、万人の認めるところだ」。
「昭和23年に、系統組織の全購連が発足し、系統販売体制が共計制度のもとで発展するに連れ、全購連に対抗し得る商系組織の結束への機運が高まり、商系の中央組織として、昭和23年に全国農薬販売組合中央会が設立された。その後幾度か名称を変え、存続の努力を重ねてきたが、メーカーに対する依存体質と資金難のため、解散せざるを得なかった」。 「こうした反省を踏まえ、原点に立ち返り、昭和40年に全国農薬協同組合が設立されたが、以来50年間堅実に歩みを重ねることができた」、と戦後の商系農薬販売事業草創期から、現在までを総括。続けて全農薬の「社会的責任、農薬流通上の責任は極めて大きい。この責任を果たすためにも、更なる企業倫理と遵法意識を高め、変貌する業界において、農薬流通システムの改革と技術サービスを中心とした、新たな農薬卸機能の強化に努めていく」と、今後の会の発展に向けた抱負を述べ、あいさつを締めくくった。
式典会場には、西川公也農林水産大臣も参席。「農薬は、温暖湿潤で病害虫の発生しやすい我が国において、食料を安定的に供給していくために欠かせないもの」と評価し、「美しく活力ある農村の実現のために、商系と系統が相補い、ご尽力頂きたい」と祝辞を述べた。
(写真)
上:青木理事長
下:50周年に対する祝辞を述べる西川公也農水相
(関連記事)
・農薬開発・防除の犠牲になった虫を供養(2014.11.14)
・「食の安全で」情報交換会 農薬工業会(2014.07.28)
・新たな10年を踏みだす 農薬工業会が総会(2014.05.23)
・日産「エルサン粉剤」 全農薬の共同購買品に(2014.04.17)
・農薬安全技術のレベルアップめざす 安全協(2013.11.21)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日