新規うどんこ病殺菌剤「プロパティフロアブル」2015年1月9日
うどんこ病に卓効を示す新規殺菌剤「プロパティフロアブル」(一般名:ピリオフェノン)は、石原産業(株)が環境に影響の少ない薬剤を創出しようというコンセプトから研究・開発に取り組み、独自に発明した新規の作用性を持つ殺菌剤だ。防除の難しい内部寄生性うどんこ病に対しても、安定した効果を発揮する。
新規うどんこ病殺菌剤「プロパティフロアブル」(ピリオフェノン水和剤)は平成26年12月に上市された。20年から「IKF-309SC」の試験名で、日本植物防疫協会の委託試験を実施。各種作物のうどんこ病に対する防除効果で高い評価を受け、25年10月に小麦、キュウリ、イチゴ、ナスで登録が認可された。
本剤は、石原産業(株)が得意とするピリジンケミストリーを適用して、独自に発明した新規の作用性を持つ殺菌剤だ。既存の薬剤とは異なる新規の作用性を有し、うどんこ病防除の基幹剤として期待されている。
「プロパティフロアブル」の特長としては、
○うどんこ病に優れた効果
○次世代菌密度低減効果(サニテーション効果)
○マルチスプレッド効果による優れた残効性と耐雨性
○有用生物や天敵に対して影響が少ない(IPM体系に適した薬剤)
などがある。
「プロパティフロアブル」の規格は100ml×10本×2箱/ケース。26年12月1日から石原バイオサイエンス(株)より販売されている。
(関連記事)
・バイエル 医薬・農業分野の研究開発強化(2014.12.18)
・農薬販売は国内外とも減少 石原産業(2014.11.26)
・うどんこ病、ハダニ類に注意 病害虫発生予報(2014.11.14)
・微生物農薬「インプレッションクリア」を発売(2014.10.28)
・水稲の種子消毒など呼びかけ 病害虫発生予報(2014.04.18)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日