農薬登録制度変更で減益 OATアグリオ2015年2月13日
OATアグリオは2月10日、平成26年12月期決算を発表した。売上高は前年度に比べて5%ほど伸びたが、国内の農薬登録制度の変更などの影響もあり、利益面では減益となった。
売上高は前年度比5億4900万円(5.1%)減の114億500万円、営業利益は同4600万円(6.5%)減の6億6300万円、経常利益は同9100万円(12.1%)減の6億5200万円、当期純利益は同1億1800万円(25.3%)減の3億4800万円だった。
国内の農薬事業では、殺虫剤「スクミベイト3」、同「エクシレルSE」、同「ベリマークSC」など新規剤を発売したが、農薬登録制度に短期暴露評価の導入方針が示されたため、自主的に登録農薬を削除申請したことなどが影響し、売上高は同4.2%減の67億6200万円となった。国内の肥料事業の売上高は同1.8%減の18億9900万円だった。
一方、海外販売は、米国、ブラジルで殺ダニ剤「シフルメトフェン」の登録を取得したほか、主力製品の殺虫剤「オンコル」がアジア、中南米でで売上げがのびたことなどを要因に、同62.7%増の21億8000万円と大幅に増えた。
次期の業績については、売上高が3.1%増の117億6200万円、営業利益が5.5%増の7億円、経常利益が3.1%増の6億7300万円、当期純利益が24.3%増の4億3300万円を見込んでいる。
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