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水稲育苗期の防除的確に 病害虫発生予報2015年2月17日

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 農水省は2月12日、「病害虫発生予報第10号」を出した。これから育苗が始まる水稲について、塩水選、種子消毒などを的確に実施するよう呼びかけている。

【水稲】
 26年産では一部の地域でイネいもち病が発生した。いもち病が発生した地域では、種籾に病原菌が付着している可能性が高いため、注意が必要となる。また、一部のいもち病には既存の殺菌剤に対する耐性が報告されているので、育苗箱処理剤などを施用する場合には、都道府県が発表している耐性菌の分布情報を参考にするよう注意している。
 また、26年産でイネ縞葉枯病が発生した水田の周辺では、この病気を媒介するヒメトビウンカが越冬している可能性があるため、本田の耕うん、畦道などの草刈を早期に実施するよう呼びかけている。

【野菜・花き】
 2月初めに気象庁が発表した予報によると、日本海側で曇り、雨、雪の日が多いとされている。湿度が高いと病害が発生しやすくなるため、日本海側では注意が必要となる。
 作物別では、レタス、イチゴ、キュウリ、トマトで灰色かび病、キュウリでうどんこ病、べと病、イチゴでアブラムシ類、ハダニ類、などが多いと予測されている。
 特にイチゴについては、昨年末から全国各地でうんどこ病、ハダニ類、灰色かび病などの注意報が発令されているので、注意が必要だ。

【果樹・茶】
 アブラムシが媒介するウメ輪紋ウィルスに注意が必要だ。春先にはアブラムシ類の発生が多くなるため、ウメ、モモ、スモモなどのサクラ属植物のほ場では、ほ場内だけでなく周辺の民家の庭木、公園などでもアブラムシ類の発生初期に薬剤防除するよう呼びかけている。
 そのほか、キウイフルーツかいよう病に注意が必要だとしている。


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