土壌消毒剤の販売好調 アグロ カネショウ2015年2月19日
アグロ カネショウは2月13日、平成26年12月期決算を発表した。殺虫剤、除草剤の販売は前年を下回ったが、主力の土壌消毒剤がのびたことや海外への輸出が前年を大きく上回り増収増益となった。
売上高は前年度比3億3100万円(2.5%)増の136億8200万円、営業利益は同12億2700万円(118.1%)増の22億6700万円、経常利益は同4億1600万円(21.8%)増の23億3万円、当期純利益は同3億1100万円(23%)増の16億6700万円となった。
国内の農薬種別販売高は、「バスアミド」「ネマキック」など全体の5割以上を占める主力の土壌消毒剤が前年度比2.5%増の74億4300万円、殺菌剤が同4%増の7億5300万円と前年を上回ったが、一方、除草剤は同1.6%減の18億6900万円、殺虫剤は同3.9%減の18億5700万円だった。また、輸出・その他については同14.8%増の17億6000万円と大きく伸びた。
同社は農薬のエンドユーザーである生産者とのコミュニケーションを図りながら、生産者、JA・販売店などとともに展示ほ場を中心にした「トライアングル作戦」を展開。技術の普及と販売増に力を入れてきたことが奏功した。
27年度も引き続きトライアングル作戦に取り組みエンドユーザーとの密着を図っていく。その一環で、茨城県の結城事業所内に設立した土壌分析室で生産者向け土壌分析サービスをスタートさせる。剤の販売については、国内では、病害虫の発生状況によって売り上げが左右されない土壌消毒剤の拡販に注力し、海外では、各国で農薬登録を順次取得している「カネマイトフロアブル」を中心に販売していく考えだ。
次期業績は、売上高141億円、営業利益9億円、経常利益12億円、当期純利益6億円と増収減益を見込んでいる。
(関連記事)
・カネショウ、バイエル 新規殺虫剤を共同開発(2014.12.01)
・BASFの殺虫剤「ペイオフ」 カネショウが買収(2014.10.06)
・アグロ カネショウ 東証1部上場へ(2014.09.05)
・結城に土壌分析室を完成 アグロ カネショウ(2014.02.04)
重要な記事
最新の記事
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
【人事異動】JA全国共済会 新会長に坂本富雄JA埼玉県中央会会長(7月18日)2024年7月18日
-
スマホでより便利に「石川県Aコープ(ジャコム石川)アプリ」提供開始2024年7月18日
-
TOWING「宙炭」活用 根域制限栽培によるシャインマスカット栽培実証開始 日本農業2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
全国7000名以上の生産者の声を反映 生産コスト低減へ JAグループ宮城 共同購入コンバイン出荷式 JA全農2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 過去10年最多の昨年を上回る誘殺 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日