新規殺ダニ剤2剤を上市 日本農薬2015年3月20日
日本農薬(株)は3月19日、東京スクエアガーデンにおいて、新規化合物「ピフルブミド」を有効成分とする新たな殺ダニ剤「ダニコングフロアブル」・「ダブルフェースフロアブル」の上市記者会見を開催した。
日本農薬(株)の神山洋一社長は、上市記者会見の冒頭、上市された2剤とも「日本農薬が開発した新規化合物「ピフルブミド」を有効成分とする新規殺ダニ剤で、ダニ目害虫に高い活性を示す。実用化試験において、既存殺ダニ剤対比で優れた防除効果が確認されている」と述べた。
「ダニコングフロアブル」(=写真右)(ピフルブミド単剤)については「ハダニに対し高い殺ダニ活性がある。薬剤効果の持続性が高く、作物の安定生産に貢献するものと期待している。また新規作用性を有し、殺ダニ剤に対して抵抗性の発達した個体群にも、高い効果を示すことから、薬剤抵抗性管理において散布ローテーションの基幹剤としても有効と考える。さらに多くの天敵や有用昆虫に対する影響が少なく、IPM(総合的病害虫管理)資材として有効に活用することができる」と期待を述べた。
「ダブルフェースフロアブル」(=写真右下)については「当社既存のダニ剤フェンピロキシメートとの混合剤で、ハダニ以外にサビダニ、ホコリダニの同時防除が可能」と説明、両剤それぞれの特長を活かし、使用場面のニーズに合わせて普及販売に努めていくこと、販売は日本農薬1社で担当することなどを概説した。 「ピフルブミド」の開発経費は約20億円、十数年の歳月を要したという。「ピフルブミド」を有効成分とする新規殺ダニ剤「ダニコングフロアブル」・「ダブルフェースフロアブル」の販売は、日本農薬1社だけとなる。新規殺ダニ剤は、4?5年先を販売ピーク時期と予想、ピーク時の販売想定金額は25億円。商系2:系統1程度の比率で販売される。
(関連記事)
・ノビエに卓効を示す期待の新規除草剤「フェノキサスルホン」上市(2015.03.11)
・【現場で役立つ農薬の基礎知識 2014】[13]IPMの継続的な取り組みのために(2014.12.04)
・インドの農薬製造販社を買収 日本農薬(2014.12.03)
・【決算】売上高19%増の567億円 日本農薬(2014.12.02)
・大内脩吉さんのお別れ会を催行 日本農薬(2014.11.06)
重要な記事
最新の記事
-
(430)本棚のサブリミナル効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月11日
-
博多うまかショップで「福岡の魅力食べて応援キャンペーン」開催中 JAタウン2025年4月11日
-
浅草花やしきで「バケツ稲づくりセット」無料配布 JAグループ2025年4月11日
-
サザエさんに楽しいセリフを「もりのわ」話吹き出しコンテスト開催 林野庁2025年4月11日
-
インドネシア最大級のパーム農園にドローン監視システムを導入 テラドローン2025年4月11日
-
石和温泉駅前に「ジェラート・干し芋」工場と直売所がオープン 規格外品にも新たな価値 KEIPE2025年4月11日
-
空調機能で年間通して快適 リバーシブル寝具が登場 コメリ2025年4月11日
-
農薬散布ドローン「飛助15」など展示「J-AGRI九州」に出展 マゼックス2025年4月11日
-
東日本エリアの生産拠点「ミートサプライ仙台工場」5月から本格稼働 丸大食品2025年4月11日
-
長野県木曽町で「2025開田高原農業体験プログラム」参加者募集中 REALE WORLD2025年4月11日
-
創業100周年記念「スノーミルクヨーグルト」「濃(こい)とろくちどけプリン」 新発売 雪印メグミルク2025年4月11日
-
雪印メグミルク ニュージーランドTatua社と意向確認書締結2025年4月11日
-
「横浜ワイン特区」に認定 市内産果実によるワイン製造を規制緩和 横浜市2025年4月11日
-
ウルトラファインバブル洗濯機アダプタ「バブリッシュ」先行販売 丸山製作所2025年4月11日
-
「和香牡丹 天衣 スパークリング」ワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞 三和酒類2025年4月11日
-
「農機具王」兵庫県豊岡市に中古農機具の買取営業所を開設2025年4月11日
-
「第3回全国トマト選手権」ラージ部門最高金賞は佐賀県「西村洋介が育てました。」2025年4月11日
-
「こんな野菜ができたらいいな!」アイデア募集キャンペーン実施 サカタのタネ2025年4月11日
-
農業の転換点 正確な情報発信を 大会決議実践で「JAを前に」 山野会長2025年4月10日
-
有償の農業支援サービス提供「収穫」が7割 単価は面積当たり2025年4月10日