デュポンおよびダウ 対等合併に合意 新社名は「ダウ・デュポン」2015年12月16日
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(本社:米国ミシガン州)とデュポン(本社:米国デラウエア州)は、両社の取締役会において全会一致で、両社の対等合併に合意したと発表した。
合併は、関連当局およびダウ、デュポンの株主承認をはじめ諸条件の充足後、2016年下半期での完了が見込まれている。新会社名は「ダウ・デュポン」となる。
統合後、節税効果のある事業分割により、3つの独立した上場企業を設立する計画だ。分割は合併完了後、関連当局および取締役会の承認を経て、18カ月から24カ月以内に、可能な限り、早期に実施される予定だ。
3つの新会社は、世界的規模の農業関連会社、素材科学会社、技術とイノベーションに基づく特殊化学品会社となる。
これらの事業会社は、それぞれが明確な重点分野、適正な資本構成、明白で魅力的な投資テーマ、スケールメリット、イノベーションへの投資能力を備え、顧客に向けた優れたソリューションおよび選択肢の提供が可能になる。
新会社「ダウ・デュポン」の発表時点における時価総額は、約1300億ドルを見込んでいる。取引規定により、ダウの株主は1株当たり新会社の1株を受け取り、デュポンの株主は1株当たり1282株を受け取る。優先株を除き両社の株主は、希釈後約50%ずつの株式を取得することになる。
新設される3つの企業のうち、農業関連会社は、デュポンとダウの種子および農業製品事業で構成される、世界を代表する農業関連事業体となる。
最も総合的で多様なポートフォリオ、短期および中長期的な成長機会を持つ強力な新製品パイプラインをもつことになる。「2つの会社が相互に補完することで、世界各国の農家に向けて、より幅広いソリューションと選択肢を提供していきたい」という。2014年度の売上高の合計は、約190億ドルになる。
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