みやぎ海岸林再生に向け 「どんぐりプロジェクト」始動 クミアイ化学2016年4月26日
クミアイ化学工業(株)は、東日本大震災の復旧・復興に向け、「どんぐりプロジェクト」を立ち上げ、海岸防災林再生事業に取組んできた。4月23日、同社社員家族ら「どんぐりプロジェクト」メンバーにより、宮城県山元町で黒松・コナラの植樹が行われた。
クミアイ化学工業(株)は、「企業の存在意義は社会貢献にある」という理念の下、様々な社会貢献活動を実施してきた。
同社は東日本大震災で被災した宮城県内に、小牛田工場、東北研究センター、東北支店を擁している。震災・津波により壊滅的被害を受けた、地元海岸緑地の回復を目的に、同社は2012年に「どんぐりプロジェクト」を立ち上げた。
植樹イベント開催にあたり、同社高木誠常務は「宮城県の地元小学校の皆さんの協力で、地元のどんぐりも拾っていただき、当社試験場などで苗を育ててきた」と経過を説明。続けて「当社の経営理念は『私たちは創造する科学を通じて、いのちと自然を守り育てることをテーマに前進します』であり、どんぐりプロジェクトは、まさに経営理念を具現化するもの」とプロジェクトの意義を評価した。また、「この度の熊本地震も含め、自然の驚異に改めて我々の非力さを痛感しているが、自身の将来と子孫のために必ず立ち直らなくてはならない。今日の植樹を通し、参加者全員がその覚悟を新たにし、復興の一助となることを願ってる」と挨拶した。
新設された長大な防潮堤に面し、現在は造成更地となったままの山元町町有林において、同社社員・家族70名余の手で、2年生のコナラの苗木230本、2年生の黒松の苗木290本が植樹され、「クミカの森」と命名された。
植樹された黒松は、マツノザイセンチュウなどによる松枯れ被害に強い、抵抗性黒松の苗木だ。コナラの苗木を潮風から守るように海側に植えられた。 このプロジェクトは、宮城県・山元町・クミアイ化学工業(株)3者の協定により実施されるもので、5年間は同プロジェクトに管理責任があるという。
植樹を指導してくれた宮城県森林インストラクター協会の高梨眞二部長は、「土盛りした造成地のため、土質も水捌けも悪い。黒松・コナラの混合林がうまく育つかどうか解らないが、地元のためにも育って欲しい」と語ってくれた。
今回植樹された山元町の「クミカの森」が、50年後、100年後に、豊かな森に育ってくれるのか、壮大な試みでもある。
(写真)森林再生の願いを込め黒松・コナラを植樹、「どんぐりプロジェクト」参加メンバー
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