減収でも過去最高の増益 デンカ平成28年3月期決算発表2016年5月12日
デンカ(株)は5月11日、平成28年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比3.7%減の3698億5300万円だったが、営業利益、経常利益、純利益とも、過去最高の増収となった。
化学工業界では、円安の継続、ナフサ等原材料価格の下落により、企業収益は堅調だった。
同社グループは、コスト削減や業容の拡大、収益の確保に注力してきたが、原材料価格の下落に伴い、販売価格を見直したこともあり、連結売上高は3698億5300万円(前年同期比3.7%減)の減収
となった。
収益面では、円安による輸出製品の手取増や、原燃料価格の下落による樹脂、加工製品の採算改善、インフルエンザワクチンの増益もあり、営業利益は306億3400万円(前年同期比27.4%増)、経常利益は270億2200万円(同11.3%増)、当期純利益は194億7200万円(同2.4%増)となり、それぞれ過去最高益を更新した。
デンカ(株)は先般、経営計画「Denka100」を策定、その数値目標では、2015年に達成した営業利益306億円を、近い将来600億円まで拡大させようとしている。その拡大戦略の柱となる事業が「健康関連事業」だ。
新規ワクチン、ガン治療薬、ピロリ菌等検査試薬の開発や、ヒアルロン酸事業の拡大などであり、これまで主力の基盤事業や、環境エネルギー事業よりも大きな事業に育てていく方針だ。
デンカは業態も含め、大きく変わり始めている。
(写真)決算概要を説明する吉高社長
※吉高氏の「高」の字は正式には旧字体です。
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