飼料用とうもろこし専用除草剤「ブルーシアフロアブル」発売2017年3月2日
石原バイオサイエンス
石原バイオサイエンス(株)は、新規有効成分「トルピラレート」を含有する飼料用とうもろこし専用除草剤「ブルーシアフロアブル」を開発し、3月1日から販売を開始した。
「ブルーシアフロアブル」は、石原産業(株)が長年にわたる研究において、独自に開発した飼料用とうもろこし専用の除草剤だ。
「ブルーシアフロアブル」の有効成分である「トルピラレート」は、植物に白化症状をもたらすカロチノイド生合成阻害作用を示すベンゾイルピラゾール系化合物であり、一年生雑草全般、特にイヌホオズキやイチビなどの問題雑草に対し卓効を示す。
同社はピラゾール系統の化合物について、早くから研究に取り組み、1970年代に水稲用除草剤ピラゾキシフェンを開発し商品化した。
2009年には、とうもろこしの品種に関わらず高い安全性を持ち、イネ科及び広葉雑草に効果があり、環境負荷の面からも有効な「トルピラレート」の発見に至った。この化合成分は、初期のピラゾール系化合物に比べ除草活性が約50~100倍程度高い。
国内では2012年からトルピラレート10.4%フロアブルを日本植物調節剤研究協会で委託試験し、2016年に登録認可されたもの。同社は「ブルーシアフロアブル」の商品名で3月1日から販売を開始した。
同社は、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、欧州各国、中国、韓国など世界各国でも、同剤の開発を進めている。
同社は「ブルーシアフロアブル」の従来に無い高い性能を活用し、とうもろこし栽培において効率的な雑草防除が可能になるものと考えている。
◎新規除草剤「ブルーシアフロアブル」登録内容
○作物名:飼料用とうもろこし(青刈り)・飼料用とうもろこし(子実)
○適用雑草名:一年生雑草
○使用時期:とうもろこし(青刈り)3~5葉期ただし収穫45日前まで。とうもろこし(子実)3~5葉期ただし収穫90日前まで。
○10アール当り使用量:薬量40~50ml。希釈水量100l。
○本剤及びトルピラレートを含む農薬の使用回数:1回。
○使用方法:雑草茎葉散布または全面散布。
※この薬剤に関する問い合わせは、石原バイオサイエンス(株)開発普及部 TEL:03-6256-9170まで。
(写真)飼料用とうもろこし専用除草剤「ブルーシアフロアブル」
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