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ダウ・デュポン経営統合 欧州委が承認2017年3月31日

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 デュポンとダウ・ケミカルは、対等経営統合計画について、欧州委員会の欧州における条件付き承認を取得した。

 今回の欧州規制当局の承認は、統合完了後に3つの独立した上場企業に分割する計画に向け、大きな前進となる。これにより、約30億ドルのコスト相乗効果および10億ドルの成長効果を見込んでいる。
 長期的には、事業を3分割することで、世界的な課題解決に向け、各成長分野において業界リーダーが誕生することになる。
 欧州委員会による承認には、デュポンおよびダウが欧州委員会に提案した対応策の実行が、条件となる。両社は、欧州委員会による判断の結果、競争が促進され、統合取引における戦略理論と価値創出の可能性が保持されること、を見込んでいる。
 デュポンは、麦用広葉除草剤およびチョウ目害虫用殺虫剤のポートフォリオと、作物保護における開発品および研究開発組織を売却する。これらの売却には、種子処理や殺線虫剤、上市最終段階にある開発品、デュポンが継続する製品の販売や開発に携わる人員は除かれる。
 また2017年2月2日、ダウはエチレンアクリル酸(EAA)コポリマーおよびアイオノマー事業を、SK総合化学に売却することを発表した。これらの売却計画は、デュポンおよびダウの統合取引完了に加え、関連当局、各国の労働法その他の規制当局による承認を条件に行われる。
 デュポンの作物保護事業の一部売却後、統合後の企業の農業科学部門は、トウモロコシや大豆広葉、雑草コントロール、穀物の雑草コントロールに関するポートフォリオ、病害コントロール分野における強力なデュポンの地位、ダウ・アグロサイエンスの業界を代表する殺虫剤に関するポートフォリオなど、作物保護分野における強固な資産を保持することになる。
 デュポンおよびダウの農業科学事業は、種子および化学の双方における強固な開発品を生かすことで、成長を加速できるポジションにある。
 両社は引き続き欧州以外の地域における承認に向けて対応していくが、「統合が承認されることに自信をもっている」とコメントしている。

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