バイエルの種子事業と非選択性除草剤買収で合意 BASF2017年10月16日
BASF社は、バイエルの大部分の種子事業および非選択性除草剤事業の買収について同社と合意したと発表した。
バイエルはモンサント買収の計画の一環としてこれら事業の売却を検討していたが、このほどBASFが買収することで合意。買収金額は、59億ユーロ(取引実行時に調整の可能性あり)で、全額現金取引となる。
(写真)買収する資産には北米、欧州でのキャノーラ種子ポートフォリオが含まれている。
買収の対象となるのは、Liberty、Basta、Finaleブランド名で販売されているグルホシネート・アンモニウムを用いた非選択性除草剤のグローバル事業と、北米において販売されているLibertyLinkの技術を用いて開発したキャノーラ交配種(ブランド名:lnVigor)や、主に欧州で販売されている菜種、南北アメリカ・欧州で販売されている綿花、南北アメリカで販売されている大豆など、特定の市場の主要な穀物や綿花などの作物に対する種子事業が含まれている。またこの取り引きにはこれらの作物に関するバイエルの形質研究、および育種技術、LibertyLinkの技術及びその商標も含まれている。
2016年通期におけるこれら事業のバイエルにおける売上高は約13億ユーロで、利息・税金・償却控除前利益(EBITDA)は約3億8500万ユ一ロだ。
今回の取り引きは、バイエルによるモンサントの買収取引の実行および各国規制当局による承認が条件とされており、これらを経た上で、2018年第1四半期に完了する見込みだ。
(写真)買収対象には、綿花・キャノーラ、大豆などの種子が含まれており、BASFの既存の農薬事業を戦略的に補完する
BASF取締役会会長のDr.クルト・ボック氏は「この投資により、BASFは主要な穀物や綿花などの作物および重要な市場にとって非常に魅力的な資産を得ることとなる。この買収はBASFの既存の農薬事業およびバイオテクノロジー分野の活動を戦略的に補完するものであり、これによりBASFの製品ポートフォリオの重要な柱である農業関連製品群はより強固なものとなる」と述べている。
また、この取り引きにより、現在バイエルにて同事業のセールス関連業務、研究開発、育種および生産に携わる1800名以上の社員がBASFに転籍する。これらの社員の主な所在地は米国、ドイツ、ブラジル、カナダおよびベルギーだ。さらにBASFはドイツ、米国、カナダのグルホシネート・アンモニウムの生産および製剤工場、南北アメリカおよび欧州の育種施設、また米国および欧州の形質研究施設も取得する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日