重要害虫を同時に防除「テッパン液剤」発売 石原バイオサイエンス2018年5月18日
石原バイオサイエンス(株)は5月16日に新規殺虫剤「テッパン液剤」(一般名:シクラニリプロール『通称:サイクラプリン』)の販売を開始した。
「テッパン液剤」の有効成分であるシクラニリプロールは、石原産業(株)が新規に発明・開発したアントラニルアミド系の殺虫剤で、チョウ目害虫だけではなく、ハエ目、カメムシ目、アザミウマ目および甲虫目など幅広い害虫に優れた効果を示すので、1回の散布で複数の重要害虫の同時防除が可能だ。
さらに、幼虫だけではなく成虫にも殺虫活性を有し、成虫の産卵を抑制する効果も認められているため、害虫の様々なステージが混在する様な場面でも害虫の被害から作物を守ることができるという。
さらに新規作用機構を有し、既存剤に対して抵抗性が発達した害虫においても優れた効果を示すことから、果樹、茶樹の重要害虫防除の同時防除が必要な場面で、基幹剤として貢献できると同社では期待している。
石原産業は米国、カナダ、韓国で登録を取得し、韓国ではすでに販売を開始しているが、ブラジル、メキシコ、オセアニア、インド、中国等、各地域でも積極的に開発・登録を進めていく予定にしている。
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