北陸、南九州の水稲で斑点カメムシ類発生が 病害虫予報5号2018年7月27日
農林水産省は7月25日に「平成30年度 病害虫発生予報第5号(水稲及び平成30年7月豪雨関係)」を発表した。
この予察情報では、平成30年7月豪雨による大雨の影響があった地域では、これまで病害の広域的な発生は確認されていないが「ほ場の観察をこまめに行い、大雨の影響により病害が発生したほ場が確認された場合は、適切に防除」を行うよう呼び掛けている。
そのうえで、水稲で斑点カメムシ類の発生が、北陸および南九州の一部地域で多くなると予想している。特に近年は移動性が高い飛翔性のアカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメの発生が多くなっていると報告。水田の観察を行い、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、適期防除を実施するよう要請している。
水稲については、いもち病(葉いもち)の発生が、北海道、北陸、東海と四国の一部地域で「やや多くなる」と予想している。また、紋枯病の発生が、北陸の一部地域で「多くなる」と予想。昨年、本病が多発した地域では今年も多発するおそれがあるので注意するよう呼び掛けている。
セジロウンカの飛来および水田での発生が、東海、中国、四国、九州の一部地域で確認されている。トビイロウンカについては、北九州の一部地域で「やや多くなる」と予想されている。向こう1か月の気象予報では、沖縄・奄美を除いて気温が高く、降水量は平年並み以下と予想されていることから、今後の発生状況に「注意が必要」としている。
(関連記事)
・【現場で役立つ農薬の基礎知識2018】果樹カメムシ防除のポイント 飛来初期の低密度時に防除を(18.07.23)
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