「D-D剤」がテンサイシストセンチュウに対する農薬登録を取得2019年2月28日
1,3-D技術協議会(アグロカネショウ(株)、(株)エス・ディー・エス バイオテック、鹿島ケミカル(株)、ダウ・ケミカル日本(株))は、2月27日、土壌くん蒸剤「D-D剤」が「テンサイシストセンチュウ」に対応する農薬登録を取得し、同害虫に対して「きゃべつ」、「はくさい」、「ほうれんそう」での使用が可能になったと発表した。
テンサイシストセンチュウは、アブラナ属やフダンソウ属の植物に寄生する線虫で、2017年9月、農林水産省が長野県で国内で初となる「テンサイシストセンチュウ」の発生を確認した。線虫は根に侵入し、寄生植物の生育を阻害するため、収穫量が著しく低下するが、これまで、有効な防除法がなかった。
そこで農林水産省と長野県はD-D剤(有効成分:1,3-D)を使用してテンサイシストセンチュウの根絶を図るため、D-D剤の農薬登録を検討してきたが、今回、上記の作物への農薬登録を取得し、防除が可能となった。
土壌くん蒸剤「D-D剤」(有効成分1,3-D)は、「D-D」、「DC油剤」、「テロン」、「旭D-D」などの商品名で協議会各社が販売している。
(写真)ダウ・アグロサイエンス社の土壌燻蒸剤「テロン」
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