グループ売上高0.9%増 ドイツ・バイエル2019年8月6日
ドイツ・バイエル社は7月30日、2019年第2四半期の決算を発表した。
バイエルグループの第2四半期の売上高は、為替およびポートフォリオの調整後ベースで0.9%増の114億8500万ユーロ。特別項目計上前EBITDAは、前年同期比24.7%増の29億2700万ユーロだった。
同社のヴェルナー・バウマン社長は、「バイエルの業績は順調に推移している。クロップサイエンス部門の売上高は主に北米地域の異常気象により押し下げられたが、医療用医薬品部門では力強い成長を記録した」と述べた。
主な部門別の売上高をみると、医療用医薬品部門は、3.9%増の44億2200万ユーロ。中国の事業が好調を維持し、経口抗凝固剤「イグザレルト(R)」と眼科用VEGF阻害剤「アイリーア(R)」も好調だった。
コンシューマーヘルス部門(セルフヘア製品)の売上高は、2.1%増の14億4200万ユーロ。中南米地域で大きく成長し、ヨーロッパ、中東、アフリカ地域およびアジア・太平洋地域においても事業が拡大した。
農業関連事業(クロップサイエンス部門の売上高は、47億8800万ユーロ。米国モンサント社の買収が主な要因となり、売上高は59%増加した。第2四半期は異常気象の影響を受け、特に米国中西部の洪水と豪雨、またヨーロッパの広い範囲とカナダで干ばつが悪影響をおよぼした。
特別項目計上前EBITDAは、66.9%増の10億7500万ユーロ。この増加は、買収した事業からの利益貢献を主な要因とする。売上高の減少、BASF社に売却した事業からの利益貢献がなかったこと、在庫の評価損および為替のマイナス効果 2600万ユーロが利益を押し下げた。
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