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農薬工業会が賀詞交歓会2020年1月8日

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 農薬工業会は7日、恒例の賀詞交歓会を東京・大手町の経団連ホールで行い、農林水産省、農薬メーカー、学識経験者など関係者約370人が集まった。

あいさつする小池好智会長あいさつする小池好智会長

 同工業会の小池好智会長(クミアイ化学工業社長)が主催者として挨拶。世界の農薬業界について「南米の農薬市場の復活とアジアの伸びを要因に上昇傾向にある」と述べた。また国内については、昨年、ウンカなど病害虫の影響で作況指数が平年を下回るところがあったが、農薬総出荷額は除草剤の伸びにより前年比微増の100.9%だったと報告した。

 農薬行政では2018年の農薬取締役法の改正により2021年4月から再評価制度が始まる。これに先がけ、今年4月からは農薬の安全性に関する審査として新しい影響評価法が採用されるが、農薬の使用者やミツバチへの影響評価では、新たな評価法により農業の現場に提供される農薬にどんな影響が出るかは不透明だ。これについて小池会長は「農薬工業会としては関係府省と引き続き意見交換を行い、農薬の安全性を一層確保することを前提に、防除に有効な農薬が農家に適切に提供されるように取り組みを進めていく」と述べた。


来賓としてあいさつする農林水産省消費安全局の新井ゆたか局長写真左:来賓としてあいさつする農林水産省消費安全局の新井ゆたか局長

 続いて農林水産省消費安全局の新井ゆたか局長が来賓を代表して挨拶。今年は国連食糧農業機関FAOが定めた「国際植物防疫年2020」に当たることを踏まえ、増え続ける世界の人口を支えるため、農業生産の効率化における農薬使用の重要性に言及した。農薬工業会に対しては「農薬に関する制度、正しい使い方を知ってもらう努力をこれからもお願いしたい」と注文。また、農薬の再評価制度についても「多くの方々が安心して農薬を使い、安心して(農産物を)食べていただくための大きな一歩。そういう観点から、農水省としても農薬の安全性と使用方法について一層注力していきたい」と語った。

乾杯の発生は的場稔副会長が さらに、乾杯の発声を務めた同会の的場稔副会長(シンジェンタジャパン社長)は、昨年話題になったラグビーW杯での日本代表の活躍にちなみ、"ワンチーム"で日本の農産物を世界に発信していくことの重要性を指摘。「農薬業界が農業に貢献するには、これまでも新しいユニークな農薬を世界トップレベルで創出してきた日本ならではのイノベーションを創出し続けることが一番の使命」と話した。


写真右:乾杯の発声は的場稔副会長が

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