幅広い害虫に対応 野菜・果樹向け防除剤「兼商ヨ―バルフロアブル」発売 アグロカネショウ2020年3月3日
アグロカネショウは2月27日、東京都千代田区で新製品発表会を開き、新たな野菜、果樹向け害虫防除剤「兼商ヨーバルフロアブル」を発表した。発売は3月16日予定。
「兼商ヨーバルフロアブル」は、国内の野菜・果樹に向けて開発された害虫防除剤で有効成分はジアミド系の「テトラニリプロール」。
チョウ目害虫のほか、ハモグリバエ類やアブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類、コガネムシ類などに効果を示す。特にチョウ目害虫は、加害の大きい老齢を含む幼虫に高い活性がある。また、気象条件による影響が少なく、残効性が長い。
作物は、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、ネギなどの野菜や、なし、もも、ぶどう、りんごなどの果樹や茶、樹木など30作物に及び、幅広い園芸作物に適用。多くの作物が収穫前日まで使用でき、育期潅注処理も使用できる。
同社の市場・販売戦略取締役営業技術普及本部の後藤純本部長は「幅広く様々な場面で活躍できる、総合的な害虫防除剤。農家の常備薬として、育苗時から収穫直前までさまざまな場面で使ってもらいたい」と話した。
販売目標として同社では、初年度約6000万円の売上を見込んでおり、3年以内にジアミド系害虫防除剤のシェア10%にあたる約5億円をめざす。櫛引博敬社長は「幅広く多彩な作物に対応し、農家の皆様にとって便利に安心して使用できる汎用農薬として基幹商品の一つに成長させたい」と抱負を語った。
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