売上高1.9%減、経常利益15.8%減 クミアイ化学2020年3月9日
クミアイ化学は3月6日、2020年10月期第1四半期(2019年11月1日~2020年1月31日)の決算を発表した。
売上高は、農薬の出荷時期の調整や一部化成品の販売が減少したことにより、238億200万円と前年同期より4億6800万円(1.9%)減少となった。営業利益は、売上の減少に加え、販売費と一般管理費が増加したことにより16億1200万円で、同5億1500万円(24.2%)の減少。経常利益は、20億8800万円で、同3億9300万円(15.8%)の減少となった。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、13億5900万円で、同4億8000万円(26.1%)の減少。
なお、同第1四半期連結累計期間における海外向け売上高の割合は47.3%だった。
◆農薬および農業関連事業 売上高は172億2400万円
<各業績の概要>
▽農薬および農薬関連事業=売上高172億2400万円(前年同期比1.3%減)、営業利益16億4700万円(前年同期比13.3%減)
▽化成品事業=売上高48億3500万円(前年同期比5.9%減)、営業利益1億9800万円(前年同期比51.9%減)
▽その他=売上高17億4300万円(前年同期比3.5%増)、営業利益1億300万円(前年同期比13.7%減)
農薬事業で国内販売部門の農耕地向け製品は、水稲用除草剤「エフィーダ剤」の販売が好調に推移したが、水稲用箱処理剤や園芸剤は出荷時期の期ずれなどにより販売が前年同期比で減少した。
また、特販部門は、自社開発原体の販売で「エフィーダ」や「ベンスルフロンメチル」などの水稲用除草剤が伸張した結果、前年同期を上回った。
海外販売部門は、基幹製品の畑作用除草剤「アクシーブ剤」で米国、オーストラリア向けの販売が堅調だが、欧州での殺菌剤の需要減や植物成長調整剤の出荷時期の調整等の影響を受け、前年同期を下回った。
なお、「アクシーブ剤」は、上半期の昨年米国における天候不順の影響を受けた流通在庫を消化しながら新規の出荷を調整し、下半期からは2021年シーズン用に向けて出荷を促進する。
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