水稲湛水直播向けソリューション「RISOCARE」を展開 シンジェンタジャパン2020年3月12日
シンジェンタジャパンは3月12日、水稲湛水直播向けのソリューション「RISOCARE(リゾケア)」を2021年から展開することを発表。これに伴い、4月1日付けでアグリビジネス事業本部内に「RISOCARE事業部」を発足し、シンジェンタジャパン中央研究所(茨城県牛久市)の中にシードケアインスティテュート(The Seedcare Institute)を設立する。
RISOCAREのロゴを紹介するシンジェンタジャパンの的場稔社長(左)
西野浩子アグリビジネス事業本部事業本部長(右)
RISOCAREは、イタリア語の米「Riso」とシンジェンタ種子処理技術「Seedcare」を合わせた造語で、生産者のさらなる省力化に貢献していくという意味を込めた。
通常、移植栽培では育苗ハウスの準備から始まり、種子消毒、育苗箱準備、播種、育苗、代かき、箱処理剤処理、苗出し、苗送りなど多くのプロセスに時間をかけるが、RISOCAREによる水稲栽培では、播種作業前に代かきするだけ。生産者は、コーティング処理された種子を受け取り、すぐに播種することができる。
RISOCAREが提案する水稲栽培では、乗用播種機だけでなく、無人ヘリコプター、マルチローター(ドローン)、背負式動力散粒機など様々な播種機を多様なほ場環境にあわせて利用することができる。
さらに今後、同社はシードケア インスティテュート(The Seedcare Institute)を日本に設立し、種子処理方法の開発だけでなく、品質管理・加工生産技術、スチュワードシップ、トレーニング、種子に対する安全性・効果の確認などシードケアに関する包括的なサービスを提供。「農業の持続的な発展」の実現のために、規模拡大を目指す担い手、地域の農業生産を支える中山間地の生産者に貢献する技術開発をめざす。
同社は、種子処理をベースとしたRISOCAREで、これまで直播栽培導入を困難にしていた課題を解決して直播栽培の普及拡大を促進。また、スマート農業技術との組み合わせや強いパートナーシップにより、様々なタイプの生産者のニーズに応え、日本農業の生産性向上に貢献していくとしている。
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