豪大手農薬会社ニューファーム社の南米子会社4社の買収完了 住友化学2020年4月3日
住友化学は4月1日、豪大手農薬会社、ニューファーム社の南米における子会社4社の買収が完了したと発表した。
住友化学が買収したのは、ニューファーム社のグループ会社が所有するブラジルの子会社1社とアルゼンチン、チリ、コロンビアの子会社3社。4社の全株式を、それぞれ同社子会社の住友化学ブラジル社と住友化学チリ社を通じて取得することについて、規制当局による審査など全ての手続きが終わり、4月1日付で買収が完了した。
住友化学は、これまで、世界各地域でグローバルフットプリント(自社事業拠点)の整備を進めている。今回の買収により、世界最大の農薬市場であるブラジルをはじめとする南米地域で、確固とした自社開発と販売体制を構築できるようになる。
また、強化したグローバルフットプリントを最大限に活用し、ダイズさび病などに高い効果を示す同社独自開発の新規殺菌剤(一般名:インピルフルキサム、有効成分商標:インディフリン)について2020年以降、予定する南米地域での上市直後から着実に販売し、飛躍的な増収をめざす。
さらに、ブラジルの子会社が保有する製剤化拠点を獲得したことから、2016年に開設したブラジルの研究開発施設と合わせ、開発から製造、販売まで一貫した事業運営を実現する。
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