パレードの普及拡散に注力 日本農薬第2四半期決算2020年11月30日
日本農薬は11月12日、2021年3月期第2四半期決算を発表。11月27日にライブ配信による決算説明会を開いた。
売上高は290億4100万円、営業利益15億7100万円、経常利益は10億6000万円、新会社株主に帰属する四半期純利益は12億2000万円となった。
前連結会計年度は決算期の変更により、2019年10月1日から2020年3月31日までの6カ月決算となる。このため、対前年比の記載はない。
国内農薬販売では、園芸用殺菌剤ピラジフルミド(国内商品名:パレード)などの主力自社開発品目の普及拡販に努めた。また、商慣習改善による農薬の使用時期及び流通実態に即した販売への平準化を図ったことなどから売上高が伸長した。
海外農薬販売では、新型コロナウイルス感染症拡大による流通への影響懸念から荷動きが早まった。これらの結果、農薬事業の売上高は257億200万円、営業利益は8億9400万円となった。
なお、2019年2月に日本とインドで農薬登録申請し、同社が独自に発明した新規水稲用殺虫剤ベンズピリモキサン(国内商品名:オーケストラ)は、今年9月14日付で日本国内の農薬登録を取得。販売開始時期は来年5月を予定している。
また、スマート農業への取り組みを推進する中、今年4月から農業生産の効率化による生産者支援の一環として、AIを活用した病害虫、雑草を診断し、且つ防除に適切な農薬情報を検索・提供するスマートフォンアプリケーション「レイミーのAI病害虫雑草診断(水稲版)」の無料配信サービスを開始。現在までに4万ダウンロードを達成している。
2021年3月期通期は売上高671億、営業利益37億円、経常利益28億円、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円を見込んでいる。
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