2021年3月期決算短信を公表 日本農薬2021年2月12日
日本農薬は2月10日、2021年3月期の決算短信を公表した。
2021年第3四半期連結累計期間の売上高は、418億400万円。利益面では、営業利益は19億3700万円、経常利益は12億7400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億9300万円となった。同第3四半期連結累計期間における報告セグメントの概況は次のとおり。
◎農薬事業
国内農薬販売では、水稲用殺菌剤チアジニル(国内商品名「ブイゲット」)や園芸用殺菌剤ピラジフルミド(国内商品名「パレード」)などの主力自社開発品目の普及拡販に努めた。また、前期から商慣習改善による農薬の使用時期と流通実態に即した販売への平準化を図ったことなどから売上高が伸長した。同社が無償で提供しているスマートフォンアプリ「レイミーのAI病害虫雑草診断」は、診断対象作物を従来の水稲に、キャベツ、レタス、はくさい、ブロッコリーにねぎを追加し、生産者へのソリューション提供とともに農薬の適正使用に貢献している。
海外農薬販売では、世界最大の市場であるブラジルは農薬需要が回復基調にあるものの天候不順や競争激化などからSipcam Nichino Brasil S.A.の販売が低迷。また、北米は害虫の小発生や棉の作付面積の減少などからNichino America,Inc.の売上高が伸び悩んだ。一方、雨季の天候に恵まれたインドはNichino India Pvt.Ltd.で除草剤の需要が高まったことに加え殺虫剤フルベンジアミド(国内商品名「フェニックス」)や今期から販売を始めた殺虫剤トルフェンピラド(国内商品名「ハチハチ」)の販売が好調に推移し、売上高が伸長した。さらに、欧州ではばれいしょ枯凋剤ピラフルフェンエチル(国内商品名「デシカン」)やフルトラニル(国内商品名「モンカット」)の販売が増加したことからNichino Europe Co.,Ltd.の売上高が伸長した。
これらの結果、農薬事業の売上高は370億9100万円、営業利益は10億200万円となった。
◎農薬以外の化学品事業
化学品事業では、住宅着工戸数の減少から株式会社アグリマートでシロアリ薬剤の販売が伸び悩んだ。医薬品事業では、外用抗真菌剤ルリコナゾールの売上高が伸長。これらの結果、農薬以外の化学品事業の売上高は34億1100万円、営業利益は12億6100万円となった。
重要な記事
最新の記事
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
「小さな協同」実践 JA松本ハイランドの自己改革 新世紀JA研究会全国セミナー2024年7月17日
-
「きっトラ」と「もし寅」【小松泰信・地方の眼力】2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
唐沢農機サービス「夏の大展示会」開催 200台を超える農機具を展示2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
【役員人事】石巻埠頭サイロ(4月1日付)2024年7月17日
-
葉の光合成速度の低コスト・低労力・高速推定法を開発 農研機構2024年7月17日
-
表参道で佐賀県産「いちごさん」絶品ひんやりスイーツ「いちごさんどう2024夏 」開催2024年7月17日
-
長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日