新規殺虫剤「オーケストラ フロアブル」5月に発売 日本農薬2021年3月15日
日本農薬は、2020年9月に日本で農薬登録を取得した新規水稲用殺虫剤「オーケストラ フロアブル」を5月25日に発売する。
「オーケストラ フロアブル」は、日本農薬が独自に発明した新規有効成分ベンズピリモキサン(Benzpyrimoxan)を含有する製品。この有効成分は水稲の難防除害虫であるウンカ・ヨコバイ類幼虫の脱皮を特異的に阻害して害虫の密度を抑制し、既存剤に感受性が低下した個体群に対しても高い防除効果を示す。
また、人畜や水生生物などへの影響が少なく、多くの天敵・有用昆虫に対する影響や作物に対する薬害リスクが低いことが確認されている。同社は、農作物の安定生産に貢献できる製品として、国内水稲市場での普及販売を進めており、農業生産現場の様々な防除ニーズに対応できるよう無人航空機散布への適用拡大を申請中。さらに、適用病害虫の拡大を目指した混合剤「オーケストラロムダンモンカットエアー」を登録申請予定で、すでに申請中の「オーケストラロムダンモンカット粉剤」と「オーケストラスタークルエアー」と併せて2022年以降の国内上市を予定している。
また、海外市場でも順次、開発を進めており、インドをはじめアジア広域での水稲の安定栽培に貢献することで日本農薬グループのビジネス最大化を図る。
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