施設栽培ホウレンソウを防除 殺虫剤「サンケイコテツベイト」発売 BASFジャパン2021年3月18日
BASFジャパンは3月22日、殺虫剤「サンケイコテツ ベイト」の販売を開始。施設栽培ホウレンソウで防除が難しいとされるホウレンソウケナガコナダニから、長期間作物を保護できる。同製品はBASFとサンケイ化学が共同開発し、両社から販売される。
![殺虫剤「サンケイコテツ ベイト」](https://www.jacom.or.jp/nouyaku/images/nous21031806_1.jpg)
主に施設栽培で発生するホウレンソウケナガコナダニは、土中で増殖し、ホウレンソウの新芽部分に侵入して食害する。被害葉は正常に成長せず奇形となり、作物の生育が抑制されて収量にも影響を及ぼす。
「サンケイコテツ ベイト」は、ケナガコナダニが土中からホウレンソウへ移動する際に誘引し、同剤を摂食したケナガコナダニを食毒作用により防除。有効成分クロルフェナピルの高い活性と、害虫の餌となるベイト製剤の誘引効果により残効性に優れており、長期間被害を抑制できる。また、土壌に混ぜる手間を省けるため、省力化にも適している。
「サンケイコテツ ベイト」について同社アグロソリューション事業部マーケティング部の野田信介部長は「形状は細粒のため飛散しにくく、ドリフト(農薬飛散)の可能性が低いため収穫が近いホウレンソウの施設近くでも利用できる。これまで防除が難しかったケナガコナダニから作物を守り、生産者が収穫まで安心して栽培できるよう支援したい」と話している。
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