芝用殺菌剤「ローバーフロアブル」発売 バイエルクロップサイエンス2021年5月7日
バイエルクロップサイエンスは5月13日、ベンズアミド系のフルオピコリドを有効成分とする新しい芝用殺菌剤「ローバーフロアブル」を発売。ゴルフ場のグリーンに多く使われるベントグラスの重要病害である赤焼病とピシウム病に高い防除効果を発揮する。
ローバーフロアブル
有効成分のフルオピコリドは同社が開発。現在、市場では限られた作用性の殺菌剤の中で赤焼病、ピシウム病の防除が行われているが、大きな課題である耐性菌マネジメントに新たな作用性を示す。また、ピシウム菌に対して耐性菌発達の報告がなく、ローテーション散布に新たな選択肢を提供する。
対照剤と同等の耐雨性があり、ベントグラスの管理に必須の散水や、散布後の降雨に大きな影響を受けることがない。また、ピシウム菌の特徴である遊走子に関する遊走子のう形成や遊走子放出、遊走子運動を阻害し、ピシウム菌の進展を強力にブロックする。
ピシウム菌は地際部と根部にも感染し、根部にダメージを与えるが、薬液が植物体に染み渡って安定した効果を発揮。遊走子だけでなく、卵胞子発芽や菌糸伸長などピシウム菌の生活環の多くに作用し、赤焼病とピシウム病に高い防除効果が期待できる。
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