売上高は715億2500万円 2021年3月期決算短信 日本農薬2021年5月13日
日本農薬は5月12日、2021年3月期決算短信を発表した。
売上高は715億2500万円。営業利益は69億8100万円、経常利益は57億2200万円で、親会社株主に帰属する同期純利益は43億4400万円となった。セグメント別の概況は以下のとおり。
<農薬事業>
国内農薬販売では、水稲用殺菌剤チアジニル(商品名:ブイゲット)や園芸用殺菌剤ピラジフルミド(商品名:パレード)などの主力自社開発品目の普及拡販に努めた。また、前期から商慣習改善による農薬の使用時期および流通実態に即した販売の平準化を図ったことなどから売上高が伸長した。2020年4月から配信するスマートフォン用アプリケーション「レイミーのAI病害虫雑草診断」は、1月に診断作物を既存の水稲に加えキャベツ、レタス、はくさい、ブロッコリーおよびねぎを追加し、スマート農業を通じた生産者の利便性の向上を図っている。
海外農薬販売では、世界最大の農薬市場であるブラジルは需要が回復基調にあるが、競争激化などからSipcamNichino Brasil S.A.の販売が伸び悩んだ。一方、北米ではNichino America,Inc.で技術普及活動が奏功した殺虫剤ブプロフェジンと落花生の作付面積拡大により需要が増加した殺菌剤フルトラニルの販売が牽引し売上高が伸びた。
インドのNichino India Pvt.Ltd.では、良好なモンスーンの降雨に加え、今期から販売を始めた園芸用殺虫剤トルフェンピラドと殺虫剤フルベンジアミドが寄与し、売上高が伸長。さらに、欧州では競合剤から市場シェアを獲得したばれいしょ枯凋剤ピラフルフェンエチルの販売が増加したことなどにより、Nichino Europe Co.,Ltd.の売上高が伸長した。
ノウハウ技術料収入は、技術導出先の販売が伸び悩んだことなどから減少。以上の結果、農薬事業の売上高は653億8600万円、セグメント利益(営業利益)は59億9800万円となった。
<農薬以外の化学品事業>
化学品事業では、住宅着工戸数の減少などから株式会社アグリマートのシロアリ薬剤の販売が伸び悩んだ。一方、医薬品事業では、外用抗真菌剤ルリコナゾールおよびラノコナゾールの足白癬分野の売上高が伸長した。
重要な記事
最新の記事
-
米の生産目安見直し 1.7万トン増産へ 北海道2025年4月23日
-
千葉県柏市「柏市公設市場」一般開放デー開催 市内JAが初出店2025年4月23日
-
新茶の季節に「お茶フェア」産地直送通販サイト「JAタウン」で初開催2025年4月23日
-
緑茶用品種「せいめい」全ゲノム配列を解読 多型情報解析を可能に 農研機構2025年4月23日
-
AIとIoT、新規センサを活用 スマート畜産排水処理技術を開発 農研機構2025年4月23日
-
「サツマイモ基腐病を防除する苗床の土壌還元消毒SOP」第2版を公開 農研機構2025年4月23日
-
桃の果実の美味しさ Doleフルーツカップ第2弾「贅沢ピーチ」新発売2025年4月23日
-
暑い夏を「唐辛子」で盛り上げる「S&Bハーブ苗」苗サンプリング&コラボ動画公開2025年4月23日
-
京都精華大と連携 野菜を育て販売までを学ぶ「ボードゲーム」発売 タキイ種苗2025年4月23日
-
「米沢食の市場 土曜朝市」大盛況 生マグロ解体ショーも 山形県米沢市2025年4月23日
-
牛のげっぷ由来メタンガス削減へ 飼料添加物カギケノリ大量生産の実証実験 パスの子会社アルヌールがA'Cultureと業務提携2025年4月23日
-
水耕栽培プロジェクトの第4期でメロン栽培を開始 インテリア用接着剤メーカーの新規事業 ヤヨイ化学工業2025年4月23日
-
大豆とごまを自ら栽培する「食の3重丸」プロジェクト参加者募集 雑賀技術研究所2025年4月23日
-
裂果に強い黄化葉巻病耐病性ミニトマト「ロイヤルパッション」開発 サカタのタネ2025年4月23日
-
店舗、宅配ともに前年超え 3月度供給高速報 日本生協連2025年4月23日
-
鳥インフル 米イリノイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年4月23日
-
大府市で初開催 知多半島農業マルシェ「にこもぐ」27日に開催 愛知県半田市2025年4月23日
-
設立6年目で初の新卒採用 農業をデザインする共創者を育成 AGRIST2025年4月23日
-
世界初 静電気技術でうどんこ病菌の農薬耐性を評価 近畿大学2025年4月23日
-
芯取りもワンタッチ 皮むき作業の面倒を解決「KA-750PM大助」新モデル登場 アストラ2025年4月23日