新規土壌処理用シロアリ防除剤「ネクサスZ800」発売 日本農薬など共同開発2021年5月28日
ZMクロッププロテクション、日本農薬、アグリマートの三社は、日本しろあり対策協会と日本木材保存協会の認定を取得した新規土壌処理用シロアリ防除剤「ネクサスZ(ゼータ)800」を開発。アグリマートを通じて販売を始めた。
「ネクサスZ800」は、JA全農が所有する人畜・環境安全性が極めて高い新規有効成分ジクロロメゾチアズを含有する薬剤として、ZMCP、日本農薬、アグリマートの三社が共同開発した新規シロアリ防除剤。有効成分は、特定の害虫に特異的に機能するメソイオン系化合物で、農業用にも開発が進められている。
三社は、ジクロロメゾチアズがシロアリに対し極めて高い殺虫活性を遅効的に発現させる特性を有することを発見。この特性により、薬剤に直接接触したシロアリだけでなく、シロアリのグルーミング(個体間接触行動)を通じて巣全体に効果が広がり、コロニー全体を駆除できることが期待される。
これまでも数多くの伝播性能が期待される遅効性のシロアリ防除剤が販売されてきたが、京都大学生存圏研究所における伝播性能評価委託試験で、「ネクサスZ800」は、対照薬剤とした主要シロアリ防除剤よりも高い伝播性能を示すことが確認された。また、ジクロロメゾチアズは、人畜および環境に対する高い安全性を有するとともに、長期にわたり殺虫効果が持続することから、住宅など建築物をシロアリの被害から守り、森林資源保護にも寄与することが期待される。
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