農業用アジュバント市場 2026年まで堅調に成長の見込み2021年7月5日
株式会社グローバルインフォメーションは7月1日、市場調査レポート「農業用アジュバント市場:世界の業界動向・シェア・市場規模・成長・機会・予測 (2021~2026年)」(IMARC Services Private Limited)を発売した。
同レポートによると、農業用アジュバント市場は、農薬需要の増加と精密農業の重要性の高まりが触媒となり、市場規模は、2020年に34億米ドルに達する予測している。
農業用アジュバントは、殺虫剤、除草剤、殺菌剤など、要求されない害虫を防除・除去する農薬の効果を向上させる物質を指す。医療用アジュバントと同様、農業用アジュバントも害虫を防除したり排除したりする直接的な役割はない。これらの添加剤は、スプレー溶液の特定の特性を変更することによって、農薬が生物を標的にしたり、浸透したり、保護したりすることを可能にする。界面活性剤、オイル、塩類、乳化剤などは、スプレーによく使われる成分のひとつで、スプレー液の浸透性、拡散性、液滴の大きさなどの特性を高める。これらの添加剤は、農薬と一緒に配合されることもあり、タンクに個別に添加されることもある。
アジュバントは2つの部分に分けられる。まず、インカンアジュバントは、農薬の製剤自体に組み込まれているアジュバントを指し、これらを散布液を作る際に区別して添加する場合は、タンクミックスアジュバントと呼ばれる。タンクミックスアジュバントを加えることで、農薬の性能を最適化することができる。
商業農業や契約農業などの農業プロセスの導入に伴い、世界の農業用アジュバント市場は今後数年間で堅調な成長が見込まれている。さらに、保護された農業の実践が市場をさらに活性化させると予想。さらに、界面活性剤、オイル、塩類、乳化剤は、効果的な作物生産に不可欠であるため、市場の成長を後押しする。また、除草剤、殺菌剤、殺虫剤は、その実用性と機能性から人気を集めており、作物保護化学物質の需要が増加する中、農業市場にとって重要な要因となっており、様々な農薬や先進的な農業機器に対する農家の認識も高まっている。世界の農業用アジュバント市場は、今後5年間で緩やかな成長を示すと予想している。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日