CO2削減目標達成への取り組みを加速 新組織を立ち上げ BASF2021年12月6日
独BASF本社は11月24日、2030年までにCO2排出量を2018年比で25%削減し、2050年までにクライメート・ニュートラルを達成するための、新たなプロジェクト組織「ネット・ゼロ・アクセラレーター」の立ち上げを発表。広範囲にわたる全社的な活動を強化し、加速させる。
新組織「ネット・ゼロ・アクセラレーター」ユニットのプレジデントに就任したラルス・キッサウ氏
新組織「ネット・ゼロ・アクセラレーター」は、低CO2生産技術、循環型経済、再生可能 エネルギーに関するプロジェクト推進のスピードアップに焦点を当て立ち上げられた。BASFのDr. マーティン・ブルーダーミュラー会長は、「野心的な目標を達成するため、この新しいプロジェクト組織は、BASF社内のより強力な体制の構築を推し進め、クライメートニュートラル(気候中立)な企業への変革推進の決意を示すもの」と説明した。同ユニットは会長直属の組織となり、Dr. ラルス・ キッサウ氏がプレジデントとして就任。同氏のもと、CO2削減目標を達成するための既存のプロジェクトを推進し、新規プロジェクトを各国で立ち上げるとともに、今後数年間でプロジェクトを実行段階に移すことを目標としている。
再生可能エネルギー、代替原料、CO2削減技術に関する専門 知識を結集することで、プロジェクトの実施スピードを上げ、より早くスケーリング効果を達成し、気候保護への貢献をめざす。
新組織が管理する進行中の全社プロジェクトには、ChemCyclingのような循環型経済の分野における活動や、メタン熱分解のようなCO2フリーの技術が含まれ、再生可能エネルギーも活動分野のひとつ。同社は、同分野で様々なプロジェクトを始め、ここ数か月で特定の契約に署名した。例えば、スウェーデンのヴァッテンフォール社との間で、総発電量1.5ギガワットのホランド・クスト・ズイド風力発電所の49.5%の株式を取得。また、デンマークのオーステッド社がドイツ北海で計画しているボルクム・リフグラント3洋上風力発電所から186メガワットの発電容量を購入する25年間の電力供給契約などがある。
新組織は、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンを拠点に2022年1月1日にスタートし、初期メンバーは約80人の従業員で構成される。
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