売上高は22.7%増 2022年3月期第3四半期決算短信 日本農薬2022年2月10日
日本農薬は2月9日、2022年3月期第3四半期決算短信を発表した。
売上高は、中核事業である農薬事業が海外で好調に推移したことなどから512億8300万円で前年同期比94億7800万円増の同22.7%増となった。利益面では、営業利益は31億9300万円で同12億5500万円増の同64.8%増。経常利益は32億4600万円で同19億7100万円増の同154.7%増。親会社株主に帰属する四半期純利益は25億1400万円で同11億2100万円増、同80.5%増となった。
◎農薬事業
国内農薬販売は、水稲用殺菌剤チアジニル(商品名:ブイゲット)や、園芸用殺菌剤ピラジフルミド(商品名:パレード)などの主力自社開発品目が、前期で一部品目の取り扱いを終了したこともあり、国内販売全体の売上高は前年同期を下回った。同社が無償で提供しているスマートフォン用アプリケーション「レイミーのAI病害虫雑草診断」は、新たに「圃場管理」と「言語選択」の機能を追加し、スマート農業を通じた生産者へのソリューション提供に取り組んでいる。
海外農薬販売は、アジアでは過年度の流通在庫の消化が進んだことから、インドで殺虫剤フルベンジアミド、中国で水稲用殺菌剤イソプロチオランの販売がそれぞれ好調に推移。欧州では例年よりもダニの発生が多く、殺ダニ剤フェンピロキシメートとテブフェンピラドの販売が増加し、Nichino Europe Co.,Ltd.の売上高が伸びた。
南米ではブラジルで、農薬需要が回復基調にあることに加え、前期に販売を開始したフルベンジアミドの販売が好調に推移。Sipcam Nichino Brasil S.A.の売上高が伸長した。北米では落花生分野で作付面積の拡大に加え、白絹病の多発により殺菌剤フルトラニルの需要が高まったことからNichino America,Inc.の売上高が伸び、海外販売全体の売上高は前年同期を上回った。
農薬事業の売上高は473億9000万円(前年同期比102億9800万円増、同27.8%増)、営業利益は26億5000万円(前年同期比16億4800万円増、同164.5%増)となった。
◎農薬以外の化学品事業
化学品事業では、新設住宅着工戸数の増加などから株式会社アグリマートのシロアリ薬剤の販売が好調に推移。一方、医薬品事業では、新型コロナウィルス感染症の拡大により、医療機関の外来患者が減少したことなどから、外用抗真菌剤ルリコナゾールの販売が伸び悩んだ。
これらの結果、農薬以外の化学品事業の売上高は27億9200万円(前年同期比6億1800万円減、同18.1%減)、営業利益は9億1100万円(前年同期比3億4900万円減、同27.7%減)となった。
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