大阪空港敷地内でアルゼンチンアリが大量繁殖 環境省などが防除対策へ2022年4月5日
大阪空港の敷地内で特定外来生物に指定されているアルゼンチンアリが大量に繁殖しているのが空港の運営会社や環境省の調査で見つかり、運営会社や同省などが連携して防除対策を進めることにしている。現時点で空港の建物内では繁殖していないが、今後、電子機器系に入り込んで異常を起こすリスクがあるという。環境省によると、国内の空港でアルゼンチンアリの大量の繁殖が確認されたのは初めて。
アルゼンチンアリ(環境省ホームページより)
大阪空港の運営会社や兵庫県伊丹市などによると、昨年12月に空港に隣接する伊丹市の昆虫館などでアルゼンチンアリが見つかり、周辺を調査したところ、今年2月に空港敷地内などで確認され、さらに先月末の調査で空港敷地内で大量の繁殖が確認されたという。空港ビルなど人が日常的に出入りする建物では現時点で確認されていない。
環境省などによると、アルゼンチンアリは温かい場所を好むため、電子機器類などがある場所に集まって異常を起こすリスクがあるということで、運営会社や兵庫県などとともに効果的な対策を検討するととともに防除を進めることにしている。
アルゼンチンアリは、体長が2.5ミリほどの南米原産のアリで、日本では1993 年に広島県廿日市市で確認された後、関西や関東などで分布が確認されている。繁殖力や競争力が強く、生態系に被害を及ぼす恐れがあるのに加え、農作物の芽や蕾、花等の植物体を傷つけたり、果実に集まり種子を持ち去ることがあり、特定外来生物に指定されている。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】モモほ場で「モモ果実赤点病」県内で初めて確認 愛知県2024年12月27日
-
【特殊報】ブドウにシタベニハゴロモ 県内の果樹園地で初めて確認 富山県2024年12月27日
-
【注意報】かぼちゃにアブラムシ類 八重山地域で多発 沖縄県2024年12月27日
-
米輸入めぐるウルグアイ・ラウンド(UR)交渉 過度な秘密主義に閣僚も「恥」 1993年外交文書公開2024年12月27日
-
1月の野菜生育状況 さといも以外の価格 平年を上回る見込み 農水省2024年12月27日
-
(416)「温故知新」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月27日
-
東京23区の12月の消費者物価 生鮮食品の前年同月比は2桁増2024年12月27日
-
JA全農あきたがスマート農業研修会 農機・担い手合同は初2024年12月27日
-
【農協時論】石破新政権へ期待と懸念 地方創生自任し民主的な議論を 今尾和實・協同組合懇話会代表委員2024年12月27日
-
ブランドかんきつ「大将季」登場 銀座三越で「鹿児島の実り」開催 JA全農2024年12月27日
-
「鹿児島県産 和牛とお米のフェア」東京・大阪の飲食店舗で開催 JA全農2024年12月27日
-
【世界の食料・協同組合は今】化石補助金に対する問題意識(1)循環型社会 日本が先導を 農中総研・藤島義之氏2024年12月27日
-
【世界の食料・協同組合は今】化石補助金に対する問題意識(2)化石資源補助削減が急務に 農中総研・藤島義之氏2024年12月27日
-
【人事異動】日本農産工業(2025年4月1日付)2024年12月27日
-
TNFDを始める企業必見 農林中金・農中総研と共同セミナー開催 八千代エンジニヤリング2024年12月27日
-
「産直白書2024年版」刊行 記録的な猛暑で農業の難しさが顕著に 農業総研2024年12月27日
-
農林中金 医療メーカーのニプロとソーシャル・ローン契約 10団体とシンジケート団2024年12月27日
-
協同組合振興研究議員連盟に国会決議を要請 IYC全国実行委員会2024年12月27日
-
2025国際協同組合年全国実行委員会がSNSで情報発信2024年12月27日
-
インターナルカーボンプライシング導入 井関農機2024年12月27日