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売上高は14.5%増 2022年3月期決算短信 日本農薬2022年5月13日

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日本農薬は5月12日、2022年3月期決算短信を発表した。

同社グループの売上高は819億1000万円で前期比103億8500万円増、同14.5%増。利益面では、営業利益は66億4200万円で(前期比3億3900万円減、同4.9%減)、経常利益は57億6800万円(前期比4600万円増、同0.8%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は45億200万円(前期比1億5700万円増、同3.6%増)となった。

セグメント別の概況は以下のとおり。

◎農薬事業

国内農薬販売では、園芸用殺菌剤ピラジフルミド(商品名:パレード)など主力自社開発品目の普及拡販に努めた。また、同社は、2021年5月に国内農薬市場におけるシェア拡大を図るため、コルテバ・アグリサイエンス日本およびダウ・アグロサイエンス日本(コルテバ社)との間で日本国内における販売契約を締結。同年10月よりコルテバ社製品の販売を開始したことから、国内農薬販売全体の売上高は前期を上回った。

海外農薬販売では、世界最大の市場であるブラジルで農薬需要が回復基調にあることに加え、前期から販売を始めた殺虫剤フルベンジアミドの販売が好調に推移し、Sipcam Nichino Brasil S.A.の売上高が伸長した。

北米ではNichino America,Inc.で競合剤から市場シェアを獲得した除草剤ピラフルフェンエチルなどの販売が牽引し売上高が伸長。また、欧州ではバイエル社向けフルベンジアミド原体販売が好調に推移した。さらに、アジアではインドにおいて園芸用殺虫剤トルフェンピラドの販売が好調に推移した。

なお、2019年2月にNichino India Pvt. Ltd.がインドで農薬登録申請をした新規水稲用殺虫剤ベンズピリモキサン(商品名:オーケストラ)について2月3日付で農薬登録を取得した。

以上の結果、農薬事業の売上高は768億100万円(前期比114億1400万円増、同17.5%増)となり、営業利益は62億4000万円(前期比2億4100万円増、同4.0%増)となった。

◎農薬以外の化学品事業

化学品事業では、2021年の住宅着工戸数が5年ぶりに増加に転じたことなどから株式会社アグリマートのシロアリ薬剤分野の販売が好調に推移した。一方、医薬品事業では、新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療機関の外来患者数が減少したことなどから外用抗真菌剤ルリコナゾールの販売が伸び悩んだ。

以上の結果、農薬以外の化学品事業の売上高は34億6500万円(前期比8億1300万円減、同19.0%減)となり、営業
利益は9億6000万円(前期比5億1000万円減、同34.7%減)となった。

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