コーティング済種子 リゾケアXLのドローン直播で苗立ち安定と作業省力 シンジェンタ2022年5月17日
シンジェンタジャパン株式会社は、5月10日に農業用ドローン「DJI Agras T10」の自動航行システムを用いて、水稲湛水直播向けコーティング処理済み種子「リゾケアXL」の播種を実施した。
リゾケアXLに含まれる農薬と使用目的
今回の播種はシンジェンタ、JA新潟かがやき、セキドの協力のもと、新潟県五泉市の渡辺農園で行われた。実際のドローン播種は、リゾケアXLコーティングを行った「コシヒカリBL(品種名)」種子を使い、充填作業などを含め、20aで合わせて10分ほどで完了し、田植えの40分に比べ、時間の圧縮と田植時の重労働の軽減がなされた。
実施した水田に直接稲の種子を播種する「直播栽培」は田植えを行う「移植栽培」と違い、育苗の作業とコストが省略されるほか、苗運びなどの重労働もないため省力化が期待され、担い手に集約が進む中での規模拡大にも貢献できる技術。一方、直播栽培は、田面の条件・水管理などをマニュアル通りに行うのが難しく、出芽・苗立ちが安定しない等の課題もある。このような状況の中、シンジェンタは農薬製品に加え、昨年より水稲湛水直播向けコーティング処理済み種子「リゾケアXL」を展開している。
「リゾケアXL」は、開発当初よりスマート農業との親和性を考慮し、ドローン・無人ヘリコプターでの播種試験の取り組みを行い、省力性と初期生育の安定を実証してきた。今回は、さらなる省力性を期待できる「DJI Agras T10」に搭載の自動航行システムを使い、ドローン播種を行った。
リゾケアXL種子を播種するDJI AgrasT10
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