「第6回高校生科学教育大賞」京都府立桂高等学校に最優秀賞 バイテク情報普及会2022年7月8日
バイテク情報普及会は、持続可能な農業の実現や食料の安定供給への貢献のため、バイオテクノロジーへの理解を深める活動の一環で「高校生科学教育大賞」を実施。第6回となる今年の最優秀賞は、京都府立桂高等学校(京都府京都市)の「懸崖菊優良品種の茎頂培養による保全と重イオンビームによる新品種の育成」が選ばれた。
バイテク情報普及会は、持続可能な農業の実現や食料の安定供給への貢献を念頭に、これからを担う高校生に「植物バイオテクノロジー」と「持続可能な農業」についてより深く学び考えるきっかけとなることことを目的とした「高校生科学教育大賞」を2017年に創設。支援対象となる科学教育活動を公募し、採択校にはその活動費用として、1校につき最大100万円の支援を行っている。
第6回となる今年は、全国各地の高等学校から計13件の応募が寄せられた。審査は、小泉望氏(大阪公立大学大学院 農学研究科 教授)、小島正美氏(食生活ジャーナリストの会・前代表)、高島賢氏(農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 審査官)の外部委員及びバイテク情報普及会の会員企業から成る選考委員会が行った。
最優秀賞には、京都府立桂高等学校(京都府京都市)の「懸崖菊優良品種の茎頂培養による保全と重イオンビームによる新品種の育成」が選ばれ、バイテク情報普及会から活動支援金として100万円が給付される。応募の内容は京都府向日市の特産品である懸崖菊(けんがいぎく)の生産農家が1軒だけになった状況をバイオテクノロジー技術で救おうとする着想。持続可能な農業と植物バイオテクノロジーの両方に関連する充実したテーマで、地域への貢献が期待できる点も高く評価された。
また、優秀賞には兵庫県立伊川谷北高等学校(兵庫県神戸市)の「ゲノム編集トマトを用いた分子生物学実験の教材開発とその実践」と、広島県立西条農業高等学校(広島県東広島市)の「農業女子が昆虫を育てて食べる!~広島の特産物残渣を餌にした食用昆虫,宇宙へ~」、お茶の水女子大学附属高等学校(東京都文京区)「メタンガス排出量を減少させる効果のある紅藻カギケノリによる地球温暖化対策の促進」の3校が選ばれ、各校に支援金として10万円が給付される。
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