農薬の安定供給目指し岩手工場竣工 MMアグロケミカル2022年9月8日
MMアグロケミカルは農薬の製造工場を岩手県北上市に竣工し、その式典を9月2日執り行った。
テープカットの様子
MMアグロケミカルは、三井化学アグロがMeiji Seika ファルマの農薬製造販売事業を吸収分割したことで発足した事業承継会社MMAGの子会社。
岩手工場はオリゼメート(プロベナゾール)、リディア・エミリア(フルピリミン)の2原体を併せ、年間最大約1000トンの生産能力を持つ。
敷地面積14万平方メートルを有し、うち約3分の1を排水、原料保管設備、倉庫等に使用。環境汚染に対する規制強化や、新型コロナウイルスの影響等を受けて、中国におけるカントリーリスクが増加傾向にあり、国内での安定供給を目指すべく、農薬原体、主に水稲用殺菌剤プロベナゾールと殺虫剤フルピリミンの2原体の製造を行う。10月の本格稼働を目指し、現在は試運転中。今後状況により出荷量が増えていく見通しが立てば設備投資等も考慮したいという。
MMアグロケミカル 麓康紀代表取締役社長
式典挨拶で、同社麓社長は「工場竣工は中国リスク対策の一環だが、地域・社会貢献を念頭に、環境保全に充分配慮しながら、安全安定な製造をこころがけ、高品質な商品を世に送り出したい。将来は日本の農業生産のため、ひいては世界の食と緑を守るために成長、貢献していきたい。」と意気込みを述べた。
MMAG 谷口勝之代表取締役社長
MMアグロケミカル親会社でMMAG谷口社長は「これまで20年以上農薬の原体を海外で生産してきたが、今回の工場竣工により、様々な生産リスクを回避し、国内での安定的な生産が確立できる。今後も安定して製品を提供できるよう体制を強化していきたい。」と述べた。
全国農業協同組合連合会 冨田健司常務理事
また、式典後の祝賀会で全農冨田常務は「世界情勢の混乱が続く中で、日本の農業になくてはならない薬剤の安定供給ができることは大変喜ばしい。今後も共に日本農業を盛り上げていきたい。」と語った。
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