化学品流通市場 農業分野は2030年に250億米ドル到達予測2022年9月22日
グローバルインフォメーションは9月20日、市場調査レポート「化学品流通の世界市場 (2022年~2030年):市場規模 ( 製品・エンドユーザー別)・地域的展望・COVID-19の影響・成長の潜在性・価格動向・競合市場シェア・予測」(Global Market Insights Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、化学品流通市場は、主要企業間の戦略的提携の拡大により、2030年までに目覚ましい成長を遂げると予想されている。化学品流通事業を営む主要企業は、その成長戦術として、製品ラインの拡大、M&A、コラボレーション、パートナーシップを実施することにより、グローバルなフットプリントを拡大することに注力してきた。
6月にBrenntagは、Al-Azzaz Chemicals Companyと提携。このパートナーシップは、潤滑油、食品、コーティング、建設に焦点を当てた、アラビア半島の特殊化学品の大手販売会社の1つとBrenntagの存在を拡大することを目的としている。さらに、技術的なブレークスルーの増加と政府支援の拡大が、近い将来、化学品流通業界の規模を拡大させる可能性がある。
化学品流通市場は、製品、最終用途、地域別に分類。製品別に、市場は、2022年~2030年の間顕著な年平均成長率(CAGR)で拡大し、2030年までに評価額の目標を保持すると予想される。これは、農薬、肥料、製薬業界における特殊化学品の需要増に起因しており、世界的な疾病の急増により、重要な薬剤の発見と供給に向け、製品の採用が進んでいることによるもの。また、特殊化学品メーカーが、包装、物流、倉庫管理など、さまざまなサービスを提供する第三者流通企業へと急速に移行していることも、今後数年間におけるセグメントの拡大を後押しする可能性がある。
最終用途別に、市場は、農業分野での化学品流通の需要が増加すると予測される。農業分野は、2022年~2030年の間CAGR5%で成長し、2030年には250億米ドルを超える評価額になると予測されている。収量目標を高め、植物の成長を調整するために、農薬や肥料などの人工化学物質に依存する農業セクターの増加は、業界の展望に影響を与える可能性がある。
これらの化学物質を環境に放出することで、植物や動物、人間の健康に悪影響を与える雑草や昆虫を抑制し、農薬に対する需要が高まり、化学品流通業界の展望を後押しする可能性がある。
地域別に、ラテンアメリカ市場は、2030年までに290億米ドルの評価額に達すると予測。同地域では、電子商取引とデジタル化が台頭しており、最終用途業界全体で化学品流通に対する需要を押し上げている。ラテンアメリカの市場規模は、2022年から2030年にかけてCAGR3%超を記録すると予想。さらに、商品価格の低下と地域プレーヤーの戦術的提携が拡大することで、今後、市場が勢いを増す可能性がある。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日